私の以前の職場は、マンツーマンレッスンでTOEICスコアを上げる英語スクールでした。そこで、自分が担当する生徒さん達のTOEICスコアが3ヶ月で200点以上アップし、800・900点台の上級者レベルに到達するのを見て一定の満足感は得ていました。しかし同時に、物足りなさも感じていました。

物足りなさの原因は、上級者レベルにまでスコアが上がった生徒さん達との最後のレッスンで、毎回決まって聞かれる次のような質問でした。

「糸賀さん、ありがとうございました。TOEICの点数が上がって嬉しかったです。でも、スピーキングができるようになるにはどうしたら良いですか？」

この質問は1人や2人ではなく、毎回必ず聞かれました。

私自身は英語圏での長期滞在経験がありません。最長で3週間です。「TOEIC900点以上＝英語が話せる」というわけでは全くないことは、実体験からよく理解しているつもりです。

スクールに通い、または独学でTOEIC800・900点台、中には990点に達する能力の高い上級者は相当数います。ですが、上級者になった後、超上級者を目指す過程でどのように学習を進めていけば良いかわからない。特にスピーキングは確固たる学習法が浸透しておらず、多くの方が伸び悩みを感じるはずです。そういった伸び悩みを感じている上級者のための英語スクールが非常に少ない。

そこで、「TOEIC800点を超えたらどうすれば良いか？」「TOEIC900点取得後にどういった学習に取り組むべきか？」という疑問を持つ上級者に対し、生涯使えるスピーキング強化メソッドを提供しようと、2017年に立ち上げたスクールがENGLISH LAB.です。

実際にこれまでENGLISH LAB.で受講された方の多くがTOEIC800・900点台の上級者で、外資系企業や日系大手企業で日常的に英語を使い、かつ、それぞれの分野で優れた実績を残された来た方々です。

中には社会的に高名な方や「これ以上の高学歴は存在するのか」という方々もいらっしゃいました。私のような凡人からすれば、「なぜこんなピカピカのエリートが英語で困っているのか」と不思議に思うことが何度もありました。

私は語学に関しても特別なものはなく、中学1年の冬、英語圏に1週間ホームステイさせてもらったものの、全く英語が話せず怖気づいて突如部屋にひきこもり、ステイ先のお父さんに心配をかけたという残念な過去もあります。

ですが、それ以降、英語をはじめとした語学習得において、自分がとってきたアプローチは正しかったと確信しています。点数を取ることだけではなく、常に実戦（会話）から逆算して合理的な外国語学習を実践してきました。伸び悩みを感じている英語上級者が超上級者になるためには更なる努力が必要で、それまで以上に学習法が鍵となってきます。

私は個人的には、なるべく多くの日本人が英語を流暢に話せたらいいとは思っておりません。

しかし、より良い待遇を求めて外資系企業に行きつき、そこで英語を使うことになったり、または、日本の企業でも立場上、相手の英語を聞きとって瞬時に話すスキルが日常的に要求される業務が不可避な人たちが、間違いなく一定数存在します。

「学生時代にもっと英語をやっておけばよかった」と後悔しながら、日々懸命に業務に取り組んでおられ、それでもなお地道に英語力を伸ばしたい。そういった方々の力になりたいと思い立ち上げたのが、ENGLISH LAB.です。

学習法はいたって地味で、また、決して楽ではありません。「これをやれば、あなたにも簡単に『英語脳』が身に付く」といった類の、派手なものではありません。ですが、ENGLISH LAB.のプログラムは、「日本国内で英語を話せるようにする」学習としては本質を捉えた内容になっています。

仕事で英語が必要となる度にお金をスクールに払って学習するのではなく、まずは上級者がスピーキングを伸ばすのに適した学習法を正しく身につけることを強くお勧めします。そして、習得した学習法に基づき、今後ずっとコツコツと学習し続けていきましょう。

私は生まれも育ちも東京下町の凡人ですが、「TOEIC800・900点台の上級者が、日本国内にいながら、正しいトレーニングを積んでスピーキング力をアップさせる」道筋を作るという点においては自信があります。お気軽にお問い合わせください。