ネイティブが話す英語、細かい所までは聞き取れない…
そんな方は、ディクテーションでリスニングを徹底強化しましょう。
レベル別おすすめ教材もご紹介します。ぜひご覧ください。
目次
英語を「聞くだけ」ではリスニングは上達しない
漠然と「リスニングが苦手だから伸ばしたい」と思っても、「聞けている単語」「聞けていない単語」を知る必要があります。
それがわからなければ対策ができません。聞き取れていないのは、知らない単語なのか、音声変化なのか、それともまた別の理由なのか。
それを見極める練習がディクテーションです。
それでは、どのようにディクテーションに取り組むのか、そしてお勧めの教材を見ていきましょう。
おすすめリスニング強化法 - 「ディクテーション」とは
ディクテーションは最近ではかなりメジャーな学習法になっています。
「ディクテーション」とは、英文スクリプトは見ず、英語の音だけを聞き、自分が聞き取れた通りに書き取る学習法です。
そして、自分が書き取った英語と英文スクリプト(正解)を見比べます。
これによって自分が一体どこを聞き取れていないのかが一目でわかるというわけです。
ディクテーションの練習方法、コツ
具体的な学習ステップを見ていきましょう。音源・英文スクリプト・日本語訳がついている教材を準備する。市販の教材で十分です。
ディクテーションだけで音源を使い捨てするのではなく、その後にシャドーイングも行うことがポイントです。
各ステップに取り組む際の注意点
ディクテーションの各段階で注意すべきことがいくつかあります。
上記6つのステップをそれぞれ見ていきましょう。
1. 英文スクリプトを一切見ないで、音源を流し、自分が聞こえた通りにそのまま紙に書き写す
ここで使う教材は「自分のリスニングレベルよりやや上」程度のものを選びましょう。
難しすぎると続きませんし、簡単すぎれば飽きてしまいます。
2. 1の作業を5回程度繰り返す
1度で全ての単語を書き写すのは不可能ですので、何度も繰り返し音源を流して、空欄を埋めていきましょう。
音源の長さが30秒程度なら5回程度繰り返し集中して聞きましょう(1分程度なら10回ほど繰り返しましょう)
3. 自分が書き写した英文と、正解の英文スクリプトとを見比べて、聞けていない箇所を確認する
「どの単語を聞き取れていないのか」、これを知ることが重要です。
聞けていない箇所の大半は、そもそも知らない単語か、代名詞・前置詞・助動詞などの弱形の音でしょう。
「弱形」については、こちらの記事も参照してください。
4. 時間をかけて英文スクリプトを精読する(知らない単語はここで覚える)
上記3で自分が聞き取れていない発音を把握したところで、次は精読です。
まず、時間をかけて文章を丁寧に読解していきましょう。知らない単語はここでぜひ覚えてください。
5. 内容をしっかり把握したところで、再度音声を流し、シャドーイングする(10回~20回程度)
4で意味を把握したら、あとはシャドーイングです。何度ディクテーションしても聞き取れなかった単語を特に強く意識しましょう。
それらの単語を音声と同じ音で発音できるようモノマネしましょう。シャドーイングについてはこちらの記事をぜひご覧ください。
ディクテーション用おすすめ教材(中級・上級者向け)
次にどの教材を使うかについてです。基本的には気に入ったものを使うのがいいのですが、条件があります。
- 英文スクリプトと日本語対訳がついていること
- 自分が読んで理解できる内容であること
この2点を満たしていれば問題ありません。
ディクテーションおすすめ教材(中級)
中級者には「CNN ENGLISH EXPRESS」のショートニュースがおすすめです。
「STEP1 基礎編」の「CNNニュース・ダイジェスト」に取り組みましょう。
ショートニュースとはいえ、TOEICのリスニングで流れる音源などとは比較にならない難易度の高さです。
このスピード・語彙力が標準になれば、TOEICの音源などのリスニングは非常に易しく感じるでしょう。
ディクテーションおすすめ教材(上級)
上級者も同じく「CNN ENGLISH EXPRESS」がおすすめです。
ただし、「基礎編」ではなく「STEP2 中級編」または「STEP3 上級編」に取り組んでください。
難易度が高いこうった音源を標準にしましょう。
上級者はTOEICの音源などでを使わず、ネイティブが本気で話している生の音源を使用しましょう。
地味でも確実に英語のリスニング力が向上する
最初のうちは難しく感じるはずですが、次第に慣れてくるはずです。
地味な作業ですが、上記のステップでディクテーションを一定期間継続すれば、必ず効果が出てきます。
中級者は上級者へ、上級者は超上級者を目指してがんばってください。