ネイティブのような英語を書けるようになりたい!
でも、自分が書いたものを読んでみると、日本人英語そのもの…
独学でできるライティングの上達方法をご紹介します。
目次
ライティングも独学で上達する
私は都内でビジネスパーソンのための英語スピーキング強化ジム「ENGLISH Lab.」を運営しています。
本記事は次のような学習者の方に向けて書いています。
・TOEFLや英検などの資格試験のためライティングスキルを高めたい
・ビジネス文書をもっと上手く書きたい
それでは見ていきましょう。
やみくもに書かず、まずは見本の英文を徹底模倣しよう
例えば、TOEFLのライティングスコアを上げるため、参考書の問題を試しに書いてみても、いきなり上手くは書けないでしょう。
ビジネスメールも最初から上手くは書けないのが普通です。
ライティング対策本もありますが、自分が書いてみたものとサンプル解答を見比べて、
「こんな上手く書けるわけないじゃん」
と愕然とする。英語学習によくある話です。
そしてほとんどのライティングの参考書には、「たくさん書けば上手くなる」といった趣旨のアドバイスが載っています。
「たくさん書く」は確かに正しいアドバイスです。
しかし、もっと早く上手く書けるようになるには、もう1つお勧めの学習法があるので、ご紹介します。
「自分で書く」だけで終わらず、サンプルを有効に使おう
参考書の「とにかく書こう」というアドバイスに従い、毎日書いてみた。
しかし、日本人英語から脱却できない。
そんな方は、自分で英文を書いた後、参考書のサンプル解答を以下のように模倣することをお勧めします。
1. 英文サンプルとその日本語訳が掲載されているライティング参考書を用意する
2. 参考書に載っているサンプル解答の英文ではなく「日本語訳」のページを開く
3. その日本語訳をサンプル解答の英文と照らし合わせる
4. 日本語訳とサンプル英文を精読して文の構造を把握し、「その日本語訳がなぜその英文になっているのか」を理解する
5. 日本語訳だけを見て、自分でサンプル英文を再現してみる(知らない語彙などもすべて覚える)
6. 日本語訳を見てサンプル英文をスラスラ再現できるまで何度も書く
「なんだ、暗記か」と思われるかもしれません。
ですが、これを1年、いや半年続けるだけでもライティングは見違えるように上達します。
英文が読めても上手な英文が書けない人は、そもそも良質な英文表現のストックが頭の中にないのです。
そのストックを蓄積していくには、大量の良質な英文を、日本語訳を見ながらスラスラ書けるようになるまで暗記するのが最も速いのです。
ビジネスメールでもやることは同じ
仕事で英語のドキュメントを書かなくてはならないビジネスパーソンはたくさんいます。
ビジネスのためのライティングスキルを高めるたい。そういった方もやることは同じです。
ビジネスライティングの参考書を1冊購入しましょう。参考書でなくても英日対訳があれば問題ありません。
日本語訳を見ながら見本の英文をスラスラと完ぺきに再現できるまで何度も書きましょう。
単語もフレーズもその意味を理解した上ですべて覚えましょう。
こうして書くことに慣れるだけでなく、良質な英文のストックを頭の中に蓄積していくのです。
日本語訳があったほうが良い理由
日本語訳が必要なのは、日本語と英語の違いに対して敏感になってほしいからです。
日本語と照らし合わせるによってはじめて英語と日本語の発想の違いに気が付きます。
日本語訳と英文を照らし合わせた学習法によって、主語の作り方、適切な動詞の選択、関係代名詞や関係副詞の上手な使い方など、多くのことを知ることができます。
サンプル英文とその日本語訳は宝の山です。
必ず全て覚え、「自分の言葉」にし、次からは自分がビジネス文書で書けるようにしましょう。
「英語で毎日書く」という基本がライティング上達のカギ
「たくさん書けば上手くなる」という参考書のアドバイスももちろん事実です。
ライティングスキルを高めたいのであれば、「とにかく毎日書く」というのは基本中の基本です。
良質な英文を最低でも数百はインプットしよう
10、20の英文を書いて完ぺきに覚えてだけでは、上手くなった実感は得られないでしょう。
ですが、100、200、300…の英文を自分で毎日書いてみて、そのうえで見本の英文を100、200、300…とインプットした頃には、「上達した」という実感が得られるはずです。
書ける英文の質が上がるだけでなく、英文を書くスピードも確実に速くなっていることでしょう。
大変かもしれませんが、日本語話者が日本国内で上手な英文を書けるようになるためにはこの程度の努力は当然です。
この学習方法はスピーキングにも有効
上記のようなライティング学習を1年ほど続けると、膨大な良質な英文のストックが出来上がります。
このストックはスピーキングにも有効です。
ライティングとスピーキングはともに、自力で英文を組み立てる「アウトプット」だからです。
リーディングとリスニングとは、この点が大きく異なります。
ライティング力を鍛えているうちに、自然と英文を作り上げる力が鍛えられ、それはスピーキングにも必ず活きます。
単なるライティング上達にとどまらないこの学習方法、ぜひ試してみてください。