英語スピーキング練習法として「独り言英会話」の知名度は上がっています。
でも、英語で話す「ネタ探しが面倒」というのがこの学習法の最大の欠点です。
本記事ではネタ探しの手間を省く練習法をご紹介します。
目次
「独り言」で英会話力は伸びるがネタ探しが面倒
独り言英会話とは、その名の通り、一人で英語を話すことでスピーキング力を鍛えるトレーニング法です。
誰かと話すわけではないので、ミスをして恥ずかしい思いをすることはありません。
また、実際の英会話のように相手に合わせる必要がなく、自由にトピックを変更することができます。
英会話の相手を探す必要もなく、練習しようと思えば、いつでもどこでも練習できます。
独り言英会話の欠点
一見良いことばかりの素晴らしい練習法のように感じますが、独り言英会話には大きな欠点があります。
それは、話すネタ探しが面倒という点です。
「さあ、独り言英会話を始めよう。でも、何を話せばいいのか?」ということからスタートしなければなりません。
毎回、勉強開始までに時間がかかり、やがて何を話そうかについて考えるトピック探しが面倒になってきます。
その結果、独り言英会話を続ける気力が失せてきます。
勉強を開始する前に毎日一定の作業量が発生するというのは、勉強法としては大きなデメリットです。
そんな独り言英会話の欠点である「ネタ探し」の手間を省くにはどうしたらよいのでしょうか?
独り言英会話 - ネタがない時の対応法
英語を独りで話すためのトピックを決める手間を省くには、市販教材を活用しましょう。
お気に入りの、自分が興味のあるテーマを扱った市販英語教材を1冊用意します。
分野はビジネス、インタビュー、ニュースなど何でも構いませんが、注意点として以下のものが含まれている教材を選んでください。
- 英文
- その英文の日本語全訳
英文と日本語全訳が付いていない市販英語教材というのはきわめて稀なので、大体どんな英語教材でも大丈夫です。
まず日本語全訳を見よう
ここがポイントです。
市販の英語教材を手元に置いて、まずは日本語全訳のページを開きましょう。英文のページは一切見ないでください。
その日本語全訳をゆっくりと時間をかけて読んでください。
日本語全訳を確認し、内容が頭に入ったら、その内容を誰か第三者に説明するつもりで英語で話してみてください。
なかなか難しいと思いますが、この練習法は効果絶大です。
日本語全訳のページに話すべき内容がすでに書いてあるので、従来型の独り言英会話とは違い、ネタを考える手間が省けるというのは非常に大きなメリットです。
ネイティブの表現を盗むことができる
市販の英語教材を活用した独り言英会話のもう1つのメリットは、英語の本文を確認することによって、ネイティブの表現を学ぶことができるという点です。
何度か独り言英会話をしてみると、必ず気になることが出てきます。
それは「自分はこう英語で話したけれど、ネイティブはどんな言い回しをするのか?」という点です。
従来の独り言英会話ならそれを確認する方法はありませんが、市販教材を使った独り言英会話ならすぐに本文の英語を見て確認することができます。
例えば、次の日本語の内容を、独り言で英語で話してみてください。
これを何度か英語で話してみたとします。
おそらく、ネイティブの表現が気になると思いますし、自分の話した英語がネイティブのものに近いかどうかも気になるはずです。
そこで、日本語全訳ではなく、本文の英語を見てみます。例えば、本文に次のように書いてあったとしましょう。
英語本文を確認することで「ネイティブはこういう風に言うのか」とか「自分の英語とわりと似ているな」「自分の英語とは全然違うな」といったことを一目で確認することができます。
自分の英語と大きく違っていればそのまま盗めばいいですし、似ていたら自信をもって進めていけば良いと思います。
ネイティブの表現を確認し、部分的に盗むだけで大きな学びになり、それが積み上がっていくと大きな力になります。
【練習法まとめ】英語で話すネタを探さなくていい
市販の英語教材を使った独り言英会話、練習法まとめです。
- お気に入りの市販教材を手元に置く(もちろん家にある教材でも可です)
- 日本語全訳のページを見て、どんな内容について話しているのかを確認する
- その内容を英語で話してみる(何度も繰り返す)
- 市販教材の英文スクリプトを確認し、自分の英語との違いを確認する(ネイティブの表現を盗む)
- 2~4を何日か繰り返す
これを1年続けるだけでもスピーキング力は大きく向上します。
私自身も何年も前から実践してきた練習法です。結果、英会話力は大きく向上しました。
ぜひ試してみてください。