CNN English Expressは最強の英語学習雑誌です。
リスニング対策には、特に有効です。
英検1級や準1級、TOEICのリスニング対策に効果があるだけでなく、東大をはじめ大学受験のリスニング対策にも効果があります。
本記事では、CNN English Expressが最強である理由、CNN English Expressを使った勉強法やレベル・目的別の使い方もご紹介します。
目次
CNN English Expressが"最強"である理由は難易度の高さ
ENGLISH LAB.代表の糸賀です。
英語学習者の方なら、月1回刊行される雑誌「CNN English Express」はご存知のはずです。
素晴らしい学習教材ですので、活用することを強くおすすめします。
特に、リスニングを強化したい学習者にはオススメです。
リスニングだけでなく、語彙力アップにもつながりますし、リーディングも強化されるでしょう。
CNN English Expressが最強だとオススメする理由は、その難易度の高さにあります。
難易度がとにかく高い
CNN English Expressは、その名のとおり、CNNの生のニュース音源、ネイティブがネイティブに向けて発信した音源を使っています。
ですので、英語学習者のために配慮されている一般的な市販の英語学習教材とはレベルが違います。
英検1級や準1級のリスニング、そしてTOEICのリスニングなどと比べても、CNN English Expressのレベルの高さは明らかです。
スピードは違いますし、語彙も難しいので、初めてCNN English Expressの音源を聴く人は驚くかもしれません。
ですが、このレベルが本物の英語です。
例えば、TOEICのリスニング音源は、ナレーターが現実にはありえないほどクリアな発音で、丁寧に「これでもか」というほどゆっくり話してくれます。
ですが、このレベルの音源を使い続けていても、リスニングは必ずどこかで頭打ちになってしまうでしょう。
難易度の高い音源に慣れるメリット
リスニングを強化したい人は、CNN English Expressのような手強い、難易度が高い音源を使ってリスニングのトレーニングをすべきです。
このレベルの音源に慣れている人が、ある日ふとTOEICや英検の音源を聴くと、「遅!」「TOEICや英検のリスニングは簡単すぎる」と感じるでしょう。
日本の一般的な市販教材のリスニング音源は、率直に申し上げてレベルが低く設定されています。
わざと遅く話したり、不自然なほどに明瞭に話したりしているためです。
英検1級や準1級、TOEIC対策のリスニング音源は、あくまでテスト対策にしかならず、現実世界でネイティブの話す言葉を聞き取るには、レベルが十分ではありません。
ですので、日頃からCNN English Expressの音源のような、難易度の高い音源に慣れておきましょう。
CNN English Expressを使った具体的勉強法
CNN English Expressを使った、具体的な勉強法を見ていきましょう。
リスニング対策は、単に多く聴く「多聴」だけでなく、「精聴」が不可欠です。
読んでも意味のわかっていない英文(読解ができていない英文)を多聴しても、お経のように意味が分からないまま終わり、時間の無駄になってしまいます。
「精聴」と「多聴」の組み合わせができてはじめて、リスニング力がアップします。
CNN English Expressの具体的な使い方
CNN English Expressに限らず、「精聴」の具体的な手順としては、「英文を精読→シャドーイング」が基本です。
具体的には、以下のように進めていきましょう。
- 精聴するニュース音源を決める
- 1のニュース音源を1回ヒントなしで聴く(理解度チェック)
- ニュース原稿の英文を精読
- 精読したニュース原稿をシャドーイング(音読を途中で入れるのがオススメ)
- 4のシャドーイングを1週間続ける
3と4のステップが特に重要です。
2は力試し程度の作業ですので、省いても特に問題ありません。
3の「ニュース原稿の英文を精読」ですが、いわゆる英文読解です。
CNN English Expressのすべてのニュース原稿には、質の高い和訳と語彙の意味が掲載されています。
精読をする際には、英文を1文1文読んで、語彙の注釈や和訳を確認しながら、「その英文が、なぜこのような日本語訳になるのか」の理屈が理解できれば、読解成功です。
品詞や文型、文構造をしっかり取れていれば、問題なく読解はできます。
3の精読を終えた後にシャドーイングを繰り返すことで、効率的かつ効果的なリスニング強化につながります。
シャドーイングのやり方については別記事、ものまねでリスニング上達|「シャドーイング」の正しいやり方もぜひご覧ください。
CNN English Expressの構成
CNN English Expressに収録されているニュース原稿は毎号、「基礎編」「中級編」「上級編」の3つに分かれています。
基礎編は短めのニュース、中級編は長めのニュース、上級編はインタビューや討論の音源などです。
全ての音源を完璧にやろうとしない
CNN English Express勉強法のポイントは、全てのニュース原稿をやろうとしないことです。
全ての音源に取り組もうとすると、ボリュームが多すぎて中途半端な学習になってしまうでしょう。
的を絞ったほうが効果的な学習につながります。
例えば、「今週は初級編のニュース3つに取り組む」のように、取り組む音源を決めて、その音源を徹底的にやり込むのがオススメの勉強法です。
やりきったら、次に学習する音源を決めて、同じように「英文を精読→シャドーイング」の手順で進めていきましょう。
読んでも分からないニュース原稿で勉強しない
上級編の音源の中には、リスニングして分からないどころか、原稿を読んでも意味が分からないニュース原稿もあるかもしれません。
そういった英文の原稿を何度読んでも意味が分からない音源は、堂々と飛ばしましょう。
精読ができないということなので、シャドーイングしても聞き流しになる危険があります。
読解力が高まってから、取り組めばよいので、気にする必要はありません。
1つの音源のシャドーイングをやり込む
上のCNN English Express勉強法のところでも書きましたが、1つのニュース音源を1回や2回聞いて終わり、という使い方はやめるべきです。
また、1日だけ聞いておしまい、という使い方もオススメできません。
1つの音源を使って1週間程度はシャドーイングを続けてください。
精読した音源を精聴するだけでなく、多聴することで、リスニングの学習効果が高まります。
英検1級&準1級やTOEIC対策、大学受験のリスニング対策にも超有効
CNN English Expressを使った勉強法は、英検やTOEIC対策にも有効です。
根本的なリスニング強化につながります。
CNN English Expressの「基礎編」「中級編」「上級編」のどれを使って勉強すべきかは、目標によって異なります。
英検1級を目指す人
英検1級を目指す人なら、CNN English Expressの中級編を中心に、上級編のインタビュー音源などもシャドーイングすると、力がつくはずです。
中級編だけでも、英検1級のリスニングより難しいと感じるでしょう。
これくらい難易度が高い音源を日常的に使っていれば、英検1級のリスニングは比較的易しく感じる日が来るはずです。
英検1級を目指して、英検1級の合格を目指したい、上級者から超上級者を目指したいという方はこちらの記事、英語上級者向け勉強法|超上級者になるための学習マップもぜひご覧ください。
英検準1級を目指す人
基礎編と中級編の音源を使いましょう。
毎日のようにシャドーイングしていれば、英検準1級のリスニングは怖くなくなります。
CNN English Expressの音源に慣れれば、英検準1級のリスニングは段違いに易しいと感じるようになるはずです。
東大など大学受験向け
共通テストのリスニングだけなら、CNN English Expressの初級編と中級編だけで十分です。
東大入試のリスニングは、1つの音源が長く、難易度も高めです。
東大合格を目指す人は、リスニング初心者なら初級編から始め、慣れてきたら中級編のニュースも使ってリスニング力を伸ばしましょう。
最終的には、上級編のインタビューや討論を使ったリスニング学習ができるようになれば、東大入試も怖くありません。
まとめ
本記事のまとめです。
- CNN English Expressは最強のリスニング学習雑誌
- ニュース原稿の英文を精読→シャドーイングの手順で進める
- 1つの音源を1週間はシャドーイングする
- 全ての音源を完璧にやろうとしない
- 読んでも分からないニュース音源は学習素材として使わない
- CNN English Expressは、基礎編・中級編・上級編で構成
- 英検やTOEIC対策など、目的別に取り組む音源のレベルを使い分ける
- 大学受験のリスニング対策にも使える
- 普段から難易度の高い音源に慣れておくことが大事
ご紹介した方法でリスニングを正しく強化し続ければ、リスニング力は確実に上がります。
ぜひ試してみてください。