"you"の意味は「あなた」もしくは「あなたたち」だけではありません。「一般論のyou」は日本の英語学習者が苦手なものの1つです。
知っていればとても便利ですので使えるようにしてしまいましょう。
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youには「あなた」「あなたたち」以外にも超重要な意味がある
youと言えば、「あなた」「あなたたち」。言わずと知れた2人称単数・複数を表す語です。中学・高校と6年間英語を学習する中で、少なくとも私はそのように習ってきました。
英語の長文読解の授業でも、いつもyouは「あなた」「あなたたち」と訳されていました。しかし、大学受験を終え、自分で英語の勉強を始めると、"you"が持つもう1つの重要な意味を知りました。それが一般論のyouです。
「一般論」を表す意味の"you"
一般的な話をするときにも、youは主語になるのです。単に知らないだけならともかく、この意味のyouはネイティブの口語でも超頻出です。
TOEIC900以上でも「一般論のyou」は知らない
「一般論のyou」はTOEIC900点以上の方でも知らない方がほとんどです。
例を見てみましょう。まずは次の日本語を高速で英語に変換してください。
① 寿命が伸びると、より多くのお金が必要です
② たくさん食べた後は眠くなります
どのような英文を作りましたか?
注意したいのは何を主語をしたか、です。
"people"や"we"を主語にした人が多いのではないでしょうか?
もちろん、それでも間違いでないのですが、これらの文章はyouを主語にすることができます。
2人称のはずの ”you”が...
youを主語にすると、次のような英文になります。
「お腹がいっぱいになると、あなたは眠くなる」と言っている訳ではないのです(もちろんそういう文脈もあるでしょうが)。
「普通は、こうだよね」という一般的な話をするときにも、youは主語で使えるのです。
ネイティブスピーカーは「超」がつくほど頻繫に、この「一般論のyou」を使います。
一般人称のyouを使いこなせると一気にナチュラルな英語に
一般論のyouを知っているとリスニングでも役に立ちます。自分が英語のスピーキングをする際、主語を何にするか迷ったときにも、使えることがよくあります。
何より一般論のyouが自然に使えると、その分自然な英語に近づきます。覚えたうえで、意識して使ってみましょう!