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中高一貫校に入学したけど英語ができない。大学受験が心配。

そんなお子さんはとても多く、私の子供も同じでした。

英語で落ちこぼれるとマイナスが大きいので早めに対処することをお勧めします。

中高一貫校の生徒が英語で落ちこぼれるとなぜマズいのか?

中高一貫校で英語ができない!落ちこぼれになるのを防ぐために早めに塾を選ぼう

そもそも英語で落ちこぼれるとなぜマズいのでしょうか?

多くの日本の中高生にとって英語を勉強する目的は、やはり大学受験でしょう。

もちろん英語が「話せる」ようになれば、将来的な仕事の選択肢が増えるということを考える親御さんも多いはずです。

しかし、大多数の中高生にとって英語を勉強する最大の理由は、英語が大学受験の主要科目だからです。

その大学受験の主要科目である英語ができないと、いわゆる名の通った大学に合格する可能性はグッと低くなります。

しかも、文系理系問わず英語は原則ついてきます。

数学が苦手なら私立文系に逃げれば大丈夫ですが、英語は原則すべての受験生が向き合わなければいけない壁です。

率直に申し上げて2023年現在でも、いわゆる高学歴がいまだに確率的には有利な社会です。ある程度名の通った大学に入らないと、待遇の良い企業に就職できる可能性は低くなります。

ですので、脅しのような言い方になってしまいますが、この社会を有利に生きるためには名の通った大学に合格できた方が良い、合格するためには英語は必要。

なので、英語で落ちこぼれるとマズいというわけです。

私立・公立の中高一貫校で英語で落ちこぼれる原因

一般的に学習環境が良いとされる中高一貫校、それも高偏差値の学校でも英語が苦手な生徒は確実に相当数います。

ここでは、英語ができなくなる原因について考えていきましょう。

集団授業

個人的にはこれが最大の原因だと考えています。

学校は集団授業なので、1人1人の疑問や不明点が何なのかまで把握することは不可能です。また、学校にそれを求めるのは酷というものです。

中学レベルでも英語は決して簡単ではありません。中1の途中までは大丈夫でも、日本語とはかけ離れた概念が登場する頃から徐々に英語への苦手意識を持ち始める生徒は数多くいます。

例えば、5W1Hを使った疑問文の作り方について「なぜその語順になるのか?」を正確に理解せず、それを放置したまま先に進んでしまう子が多いように思います。

わからない箇所を放置しておくと、成績は次第に下降し、「成績が悪くなる → 授業がますますわからなくなる」という負のスパイラルにはまってしまいます。

これをなんとか早期に断ち切る必要があります。

中学受験の疲れ

多くの生徒たちは中高一貫校に入学するために何年も塾に通い、遊びたい気持ちを抑えて必死に勉強してきました。

中学入学後に一息つきたいと思うのは当然です。人間そんなに頑張れません。

ですが、一息ついている間に英語の授業はどんどん先に進んでいきます。

気が付いた頃には授業を聞いても全く訳が分からない状態になっている子は、多数いるでしょう。

落ちこぼれても高校に進学できてしまう

これも大きな要因です。

ここが中高一貫校の生徒と、高校受験をする生徒との最大の違いでしょう。

高校受験では英語は主要科目の1つです。

ですので、高校受験をする子は嫌でも英語を勉強しなければならず、必死に単語を覚え、文法を理解しようと努力し、反復トレーニングをこなします。ここで頑張ることは高校受験だけでなく、大学受験においても大いに役立ちます。

一方で、中高一貫校は成績が悪くても高校進学が許されてしまいます。中学時代に焦って勉強する必要はありません。勉強しなかった子が、そのまま高校へ進学することになります。

しかし、英語は大学受験では主要科目です。配点が高く合格・不合格に大きく影響します。

中高一貫校に入ってしまったために、中学時代に英語を勉強せず、そのツケを大学受験で払わされるというわけです。

他科目とは異なり中学受験で培った知識がない

中学受験の科目は、今も国算社理の4科目が主流です。

そのため、何だかんだ言っても、現在も本格的に英語の勉強を始めるのは中学からという子が大多数です。

中学受験前に英語を勉強していないので、他科目とは違い中学受験の遺産がありません。

大半の子が英語はゼロからスタートなので差がつきやすく、一旦苦手になると、とことん分からなくなります。

英語の勉強についていけないなら早めに塾を探す

中学時代に英語が苦手科目になり、それをそのまま高校3年まで放置すると大学受験で痛い目に遭います。

中高一貫校で英語でつまづいてしまう主な理由は上述の通り、集団授業であること英語の成績に関係なく高校まで進めてしまうことです。

そのため、現時点で英語の勉強についていけないと感じるのであれば、学校とは別に個別指導を受けるべきです。

それも中高一貫校で高校に進む前、中学生のうちに手を打っておくことが理想です。中学生ならまだ十分に間に合います。

英語が苦手な中学生でも丁寧な個別指導を受けるとほぼ確実に成績はアップする

私はこれまで社会人だけでなく、中高一貫校に通う中学生、英語が苦手な高校受験生、大学受験生とも一緒に勉強してきました。

中学生の段階で個別指導を受ければ、ほぼ確実に成績はアップします。

こちらは、ある中学2年生の英語の成績表です。

中高一貫校に通う生徒さんではなく高校受験を目指すお子さんですが、いかに個別指導が効果的かがお分かりいただけるものですので、掲載させていただきます。

私と勉強を始めた2021年5月の英語偏差値は47でした。

その後6月に547月には61にまで上昇しました。

3ヶ月弱で英語の偏差値14アップです。

私の指導が良いということを言いたいのではありません。中学2年生という早い段階で団授業ではなく個別指導を受けることがいかに効果的かということをお伝えしたいのです。

これが高校3年生になってからでは、たとえ個別指導を受けても、ここまで簡単に成績は上がりません。

早い段階で手を打つことの重要性がお分かりいただけるかと思います。

一旦成績が上がると勉強に対するモチベーションもアップし、大学受験まで良い成績をキープしやすくなります。

英語が苦手でも早期に手を打てば得意科目になる可能性も

こちらの生徒さんの他にも、英語が苦手だったのにそれを克服した子は、たくさんいます。

早期に問題意識を持ち、塾に通い始め、中学のうちに英検2級に合格した生徒さんもいます。

中高一貫校に通うお子さんですが、英語が苦手科目から得意科目に変わるまでの記事をぜひご覧ください。

英語が苦手でも、早めに手を打つことの重要性を教えてくれます。

中高一貫校で英語が苦手な生徒が個別指導塾を選ぶ際のポイント

というわけで、中高一貫校に通うお子さんで英語に苦手意識を持っているなら、早めに個別指導塾に通うことをお勧めします。

経済的な負担にはなりますが、大学入試の重要性を考えると中学生のうちに通い始めたほうが良いです。

ただ、個別指導塾ならどこでもいいというわけではありません。

塾を選ぶ際、「個別指導塾であること」の他に、次の3点が重要です。

  1. 大学受験まで対応できること
  2. 品詞と文型をしっかりと教えてくれること
  3. シャドーイング等をリスニング対策として取り入れていること

2は大学受験を突破するには不可欠、そして3は共通テストのリスニングを考えると非常に重要です。

品詞と文型を丁寧に教えてくれる塾を選ぼう

品詞と文型(いわゆる5文型)は、今の学校ではほとんど学びません。学んだとしてもサラッと流す程度です。

ですが、この「品詞」と「文型」をきちんと理解していない生徒は確実に大学受験で苦労します。

例えば、前置詞はどんな役割をするのか?前置詞はもちろん名詞の前に置かれるものですが、こんな基礎的なことすら知らない中高生が大多数です。

さらに「前置詞+名詞」はどのような役割を果たすのか?これについても学校ではまず詳しく学ばないでしょう(学んでいる子は良い先生にあたった幸運に感謝すべきです)。

語数が少ない英文の読解はなんとなく雰囲気で意味がわかります。しかし、大学受験に登場するような長文(それも1文1文が長くて複雑)は雰囲気で読解することはできません。

品詞と文型の知識は、大学受験で登場するような複雑な英文読解でこそ真価を発揮するのです。

語彙力に加えて品詞と文型の知識を自在に操れると、英文の構造と意味を雰囲気ではなく正確無比に理解することができるようになります。

そして、正確無比な読解力は高いレベルのリスニング力につながります。リスニング力は単独で伸びるものではなく、読解力があって初めて伸びるものです。

ですので、塾は品詞と文型を細かく教えてくれるところを選びましょう。

英検や共通テストのリスニングは伝統的勉強法では対応できない

続いての塾選びの基準は「シャドーイング等の確立されたリスニング対策を取り入れていること」です。

英検やTEAPといった英語4技能の能力を測る外部試験は、リスニングが必須です。

また、共通テストのリスニング対策も、国公立志望者をはじめ、多くの受験生にとって必要になります。

英検準1級やTEAP、そして共通テストのリスニング(で高得点を取ること)は、親世代が知る従来の英語学習法のみで対応することは難しいものです。

塾を選ぶ際にはシャドーイングなどの確立されたリスニング強化メソッドを取り入れている所かどうかをしっかり確認して下さい。

まとめ

中高一貫校に通う生徒のための塾探しの基準、まとめです。

  1. 大学受験まで対応できること
  2. 品詞と文型をしっかりと教えてくれること
  3. シャドーイング等をリスニング対策として取り入れている

この軸をベースに塾探しをすることが肝心です。

前述のとおり、早めに手をうてば英語の成績は比較的容易にアップします。

「うちの子は英語ができない」と決めつけるのではなく、どうかお子さんに合う塾を見つけてあげてください。