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中高一貫校で使われることが多い、英語教科書「ニュートレジャー」。

難易度が高く、中学入学時に高偏差値のお子さんでも簡単についていけなくなります。

脱落しないためにはどうしたらよいかを本記事ではご紹介します。

「ニュートレジャー」は難易度が高い

中高一貫校の英語教科書「ニュートレジャー」で脱落しない方法

Z会出版の英語教科書『NEW TREASURE ENGLISH SERIES』(以下「ニュートレジャー」)は、通常の検定教科書と比べ難易度が高い教科書です。

語彙量・文章量ともにとても多く、つまづくことなくこのシリーズを完ぺきにやり終えれば、難関大学に合格する英語力はつくはずです。

しかし、現実には、ニュートレジャーを使用している中高一貫校の生徒で100%内容を理解している子はほぼ皆無でしょう。

多くの生徒にとってニュートレジャーはついて行くのがやっとで、中1終わりの時点で脱落者が出ます。

中学受験で高偏差値の学校に合格した優秀な子たちであろうと、どんどんつまづきます。

2年生・3年生になれば学校の定期テストで30点~50点台は珍しくありません。

せっかく厳しい中学受験を突破して中高一貫校に入学したのに、英語に強い苦手意識を持つ。

そして、大学受験まで引きずってしまう。よくある話です。

では、それを防ぐにはどう対処すればよいでしょうか?

レベルが高いニュートレジャーで落ちこぼれないためには?

上述のとおりニュートレジャーは、非常にレベルが高い教材です。

生徒が理解できていないのに、学校の授業はどんどん先に進んでいってしまいます。

以前習った単元を定着させる余裕はありません。

たとえついていけなくても、ニュートレジャーが難しいだけであって、お子さんの能力が低いわけではありません。

脱落を防ぐには、もしくは脱落から復活して正常な軌道に戻るには、塾か家庭教師しかありません。

痛い出費だと思いますが、現実的にはそれ以外に方法はないと思います。

定期テストで60点を下回ったら英語塾に通うか家庭教師を探す

「塾に通わせるかどうか」の判断基準についてはどうでしょうか。

中間や期末などお子さんが通う中高一貫校での定期テストの英語の点数が60点を下回ったら、英語塾を検討すべきだと思います。

または家庭教師を探しましょう。

自力の学習で100点満点中60点とれているのであれば、十分ではないものの、自分でもギリギリ理解できている証です。

塾や家庭教師がそのお子さんがどこでつまづいているのかを探り、ポイントを理解させ、かつ、学習計画を立てれば、問題なく正常軌道には戻るでしょう。

本人が勉強するという条件付きですが、70点~80点台に戻す程度であれば、それほど長い時間はかからないはずです。

しかし、30点台や40点台のテスト結果を放置しておくと、80点に戻すまでには時間がかかります。

早めに動いたほうが長期的視点で見れば得策です。

英語は大学受験の主要科目

「長期的視点で見れば得策」というのは、英語が大学受験の主要科目であることが関係します。

他の科目に比べて英語科目の配点は高く設定されることが多く、理系であっても無視できる科目ではありません。

大学受験に挑戦するにあたり、学校の定期テストで好成績をキープしておくことは基本です。

大学受験のおける英語の重要性については、こちらの記事もぜひご覧ください。

英語専門の個別指導塾か家庭教師が良い

ニュートレジャー対策は、どの塾でも良いというわけではなく、講師にも一定以上のスキルが要求されます。

「いまニュートレジャーのLesson〇〇を学校でやっているところです」と伝えて、即教えることが可能な英語専門の個別指導塾か家庭教師を選びましょう。

個別指導が良いのは、集団授業の塾だと学校の二の舞になる可能性が大きいためです。

個別で教えてもらって、生徒がわからないところを講師の側に探してもらいましょう。

そして、学習計画も立ててもらい、本人が出された学習計画を精一杯こなします。

たったこれだけで、9割の生徒は成績がアップします。

塾に通い始めてから3回の定期テストで成績が全くアップしなければ、別の塾を探すべきです。

途中でつまづいても、問題意識を持ってすぐに塾に通いはじめ、成績がアップし、中学生で英検2級に合格した生徒や、高校1年生で英検準1級に合格した生徒もいます。

これらの記事も、ぜひ参考になさってください。

中高一貫校ニュートレジャー対策・勉強法

英語専門の個別指導塾か家庭教師にとっては、ニュートレジャー対策はさほど難しいものではありません。

実際にニュートレジャーを使用している中高一貫校に通う生徒さんの成績表を見てみましょう。親御さんとご本人には許可を得ています。

注意してご覧いただきたいのは、この生徒さんの点数と平均点です。

中学1年の段階で落ちこぼれる生徒が続出

中学1年生の下記の定期テスト結果です。

小さい字で見にくいため、拡大したものを下の方に表示してあります。

「英語」と「英語会話」がありますが、「英語」のほうがニュートレジャーに準拠したテストです。

  • 1学期中間テスト
  • 1学期期末テスト
  • 2学期中間テスト
  • 2学期期末テスト

英語教科書で「ニュートレジャー」を使用する中高一貫校の生徒さんの成績表です

1学期の中間テスト成績(左から点数・平均点・順位)

1学期中間英語成績

1学期の期末テスト成績(左から点数・平均点・順位)

2学期の中間テスト成績(左から点数・平均点・順位)

2学期英語成績·

2学期の期末テスト成績(左から点数・平均点・順位)

2学期期末試験英語成績表

まだ中学1年生ですが、「英語」の平均点は4回とも60点台です。

これに対し、この生徒さんは常に上位をキープしています。

中学2年・3年になるにつれ、難易度も上がっていきますが、個別指導を受けていればまず大崩れはしないでしょう。

あくまで一例ですが、このように英語講師にとっては中高一貫校の生徒さん向けのニュートレジャー対策は比較的容易であるはずです。

ニュートレジャーまとめ

本記事のまとめです。

中高一貫校の「ニュートレジャー」脱落を防ぐには?_
  • ニュートレジャーは難しい
  • 定期テストで60点を下回ったら、迷わず英語の個別指導塾に通うか家庭教師を探す
  • 英語専門塾や家庭教師であれば、ニュートレジャー対策はさほど難しくない

1人でニュートレジャーを攻略することは至難の業です。

困ったら一時的にでもプロの力を借りることをお勧めします。

ENGLISH LAB.では、中高一貫校生の英語対策について、いつでもご相談を受け付けています。

英語でお困りの中高一貫校生は、いつでもご相談ください。