大学入学共通テスト、英語リスニング対策シリーズ第6回です。
今回は最後の問題、第6問の特徴や解き方のコツをご紹介します。
リスニング対策をした受験生なら全問正解できる大問です。ぜひご覧ください。
目次
第6問は難易度やや高め - でも恐れる必要は全くない
大学入学共通テスト(以下「共通テスト」)リスニング第6問についてご紹介します。
共通テストのリスニングには計6つの大問がありますが、2021年の大問別正答率・設問別正答率を見ると第6問は最も低い数値になっています。つまり数字上は受験生にとって最も難しい大問ということです。
しかし、第6問を実際に解いてみると、正直「大したことない」という印象です。しっかりリスニング対策ができている受験生なら満点を取れる大問です。
- 第6問Aと第6問Bの2つの小問で構成
- 第6問Aは2人の対話、第6問Bは4人の学生の議論
- 2022年のテーマはAが「料理の作り方」、Bが「エコツーリズム」
- 第6問A・Bともに音声が流れる前に状況と問いを読む時間が与えられる
- 問題音声が流れるのは1回
- 音声読み上げスピードは決して速くはなく、特にBは遅い
- 配点は2021年・2022年ともに14点
- Bに登場する4人には非ネイティブで訛りのある生徒が含まれる
第5問に比べると音声は長くありません。
他の大問と同じように、第6問で点数を取るにも日々のリスニング対策をきちんとこなすことが重要です。
第6問を攻略すればリスニング全体で9割以上取れる
共通テストのリスニングで9割以上を取りたいという受験生にとっては第6問が最後の壁になりますが、特に問題ないでしょう。
繰り返しになりますが日頃からリスニング対策ができている受験生であれば第6問は得点が取れる大問です。
日々のリスニング対策はシャドーイングです。日頃からシャドーイングができている受験生であれば、第6問程度の問題であれば、それほど難しいとは思わないのではないでしょうか。
シャドーイングについては第2問の記事と第3問の記事にも書きました。また、こちらの解説記事もぜひご覧ください。
単語・熟語、文法・語法や英文解釈、長文読解だけでなく、受験科目にリスニングがある受験生はシャドーイングも英語の受験勉強にぜひ取り入れましょう。
リスニング第6問で満点を取るためのコツ
日頃からシャドーイングをしっかりとこなして共通テストのリスニングを受験するという前提でコツをお話します。
- 第6問AとBが始まる前の「状況」と「問い」を読む時間でこれから流れる音声の内容を可能な限り把握する
- メモは最低限にとどめ、リスニングに集中する
「問い」の選択肢は完ぺきに読めなくていい
第6問は第5問ほどワークシートの読解が正答率に影響するわけではありません。音声が流れる前に状況と問いをサッと読んでおけば十分です。
第6問Aの2つの問題は、選択肢まで完ぺきに読めなくても構いません。問題文を読み、「何に注意しながら音声を聞けばよいか」がわかれば、十分に聞き取れる問題です。同じく第6問Bの2問目(図表)は、各図表のタイトルをサラッと読んでおけば十分です。
どちらもたとえ読めなくても正答は選べるタイプの問題ですので、焦らないようにしましょう。
メモは最低限にとどめる
メモを取りすぎると意識がメモのほうに行ってしまい、肝心のリスニングへの集中力が奪われます。
ですのでメモは最低限にとどめ、流れる音声のリスニングに集中しましょう。
共通テストのリスニング過去問や模擬問題集を解く際、メモを全く取らないで解くことも試してみてください。メモをたくさんとった場合より、きっと高い点数が取れるはずです。
まとめ
共通テスト英語リスニング第6問の傾向・コツのまとめです。
- スピードは特に第6問Bが遅め
- 音声が流れる前に「状況」と「問い」を読んでおく
- メモは取り過ぎないように注意
- 対策は日々のシャドーイング
共通テストのリスニング基本情報やその他の大問については、こちらの記事もぜひご覧ください。
日頃からシャドーイングができている受験生なら問題なく点数が取れる問題です。がんばってください!