中高一貫校に通っているが、英語の成績が上がらない。勉強方法がわからない。
本記事は、英語の成績の上げ方を知りたい中高一貫校に通う生徒向けの記事です。
ぜひご覧ください。
目次
中高一貫校で生き残るための英語勉強法
私は社会人だけでなく、中高一貫校に通う中学生、高校生にも英語をマンツーマンや少人数制クラスで教えています。
通っている中学生・高校生たちの多くは、厳しい中学受験を突破した、勉強ができる生徒たちです。
勉強ができるはずの彼らがなぜ定期考査などで英語の成績が上がらないのか?
理由は明らかで、英語の勉強法、勉強のやり方に問題があるからです。
ここでは、私が生徒たちに必ず守ってもらっている英語の成績を上げるための勉強法やアドバイスをご紹介します。
定期テストの勉強開始時期
これは勉強法以前の問題なのですが、私は生徒たちに定期考査初日の最低2週間前から試験勉強に本格的に取りかかってほしいと伝えています。頭の中や生活を試験モードにしてもらいます。
英語の成績が伸びないという中学生に初めて会った際、必ず「定期テストの勉強は試験の何日前から始めますか?」という質問をします。
英語の成績が上がらない、伸びないという子たちは、だいたい試験の1週間前くらいから試験勉強を始めると答えます。
「試験の前日から始める」という衝撃的な答えも聞いたことがあります。
たった1週間程度の勉強で中学高校の定期テスト、しかも中高一貫校の英語のテストに対応できるという考えは変えるべきです。
進学校では学習進度が速く、試験前に少し勉強した程度で点数を上げることは非現実です。
英語は中学1年のうちは簡単で、勉強しなくてもそれなりの点数が取れます。
ですが、中学2年、3年と学年が上がるにつれ内容がどんどん難しくなっていき、試験前に少し勉強しただけでは全く点数が取れなくなります。
私自身も中高一貫校出身ですが、中学途中で脱落していく同級生を何人も見ました。
単に勉強に対する心構えができていないだけであって、能力はある子たちなのです。
最低でも試験の2週間前から試験モードに入りましょう。
成績を伸ばすためにはとにかく「反復」
ここが最重要です。
生徒たちには試験範囲に一度目を通したり、問題集を一度解いて試験勉強をしたつもりになるのはやめましょうと常々伝えています。
どんなに少なくても、試験範囲を最低でも3周しないと英語の成績は上がりません。
「3周」とはどういうことかというと、例えば仮に今回の定期考査の試験範囲が以下の通りだと学校から指定されたとしましょう。
- 英語教科書 P.30~50
- 文法問題集 P.45~70
試験範囲を学校が教えてくれるので、対応するのはそう難しくなさそうです。
しかし、英語の成績が上がらない生徒は、上記の試験範囲のうち教科書を一度読み、文法問題集を一度サラッと解いただけで試験勉強をした気になり、テスト当日に全く歯がたたず撃沈する、ということを繰り返します。
一度教科書を読んだり、文法問題集を1回解いたりしただけでその範囲の内容を習得することは凡人には不可能です。
それほど中学英語も高校英語も甘くはありません。
試験範囲の内容を頭の中に定着させるには、最低でも同じ範囲を3周する必要があります。
私の生徒たちは、最低でも教科書の該当箇所に3回以上取り組み(「3回しか読まない」ということではありません)、3回以上試験範囲の全単語を必死で覚え、文法問題集はすでに理解している問題を含めて全問3回以上解きます。
英語学習の本質は反復にあります。3回でも少ないくらいです。
テスト当日までに4、5回反復してようやく「試験勉強をした」と言えると、私は考えています。
この基本を忠実に守り、定期テストの点数を上げ、中学生で英検2級に合格した子や、高校1年生で英検準1級に合格した生徒さんもいます。
詳細は、こちらの記事をぜひ参考になさってください。
この生徒さんも、最初のうちは英語に苦手意識を持っていましたが、見事に克服しました。
英語の成績が伸びない中高一貫校生の勉強方法
上述の通り、英語の成績が伸びない子は、このような準備期間の確保や試験範囲の反復をしません。
定期考査の1週間前から勉強を開始し、試験範囲として指定された教科書の該当ページや、文法問題集の該当箇所を一度見て、解いて、「試験対策は完了」だと考えています。
もちろん、それで点が取れるほど英語は甘くないので、定期考査の点数はいつまでも伸びません。
つまり、英語の成績が上がらない原因は明らかで、準備期間の不足と反復不足にあります。
逆に言えば、英語の成績の上げ方というのも至極単純なもので「準備期間の確保」と「3~5周の反復」ということになります。
これまでに「英語の成績が上がらない」との悩みを持って塾に入会し、私が一緒に勉強してきた子たちも、最初のうちは上記のような大雑把な勉強法をする子がほとんどでした。
ですが、「試験の2週間以上前から試験モードに入る」「試験範囲を最低3~5周する」という2つのアドバイスをして、それを実践してくれた子は、ほぼ間違いなく成績が上がっています。
英語の勉強方法とは「一定の準備期間の確保」と「反復」
これは英語に限らず、どんな科目においても同じです。
授業を真面目に聞くだけで点数が取れるほど、中学高校の勉強は甘くありません。
「テストの2週間以上前から、最低3周、良い成績を取りたいなら5周は反復する」くらいの心構えでないと、成績は上がらないでしょう。
本当に基本的な話なのですが、これを実践できていない子が大多数なのが現実です。
ぜひ2週間以上かけて3~5周を実践してみてください。
ENGLISH LAB.では、中高一貫校生の英語対策について、いつでもご相談を受け付けています。
英語でお悩みの生徒さんは、ぜひご相談ください。