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大学受験と中学受験は、本当に大きく異なります。

「何が違うのか」や「どちらが大変なのか」について本記事ではご紹介します。

ぜひご覧ください。

中学受験と大学受験の違い

「中学受験と大学受験の違いは何か」や「どっちが大変か」について本記事では解説します。

私は都内で中高一貫校生向けの英語塾を運営しています。

生徒たちにとっては、大学受験合格が1つの大きな目標です。

現在私が見ている中高生の生徒全員が中高一貫校に通う子たちです。

私自身も中学受験と大学受験を経験しています。

そんな立場から見た、中学受験と大学受験の違いは、大きく次の3つに集約されます。

①学習範囲

中学受験と大学受験の最大の違いは学習範囲です。これが結論といっても良いほどです。

大学受験の方が圧倒的に学習範囲が広く、それゆえ大学受験にのぞむにあたっては非常に多くの学習時間、長期の学習期間が必要になります。

大学受験に必要な学習量は中学受験とは比較にすらならないので、才能だけにまかせて中学受験を突破したタイプ、努力が苦手なタイプは大学受験では壁にぶち当たる可能性大です。

学習範囲が広いので大学受験で問われるのは「努力ができるかどうか」です。大学受験における才能とは「努力ができること」を指します。

誤解を恐れずに言えば「中学受験は小学生のひらめきを試す試験、大学受験は努力量の試験」です。

中高一貫校の超上位校に合格しながら、大学受験で思うような結果が出ない人がいるのは当然で、そういった人は地道な努力がとにかく苦手なのです。

実際にそういった生徒はたくさんいます。

②英語

中学受験と大学受験の科目面での最大の違いは、原則として大学受験には英語が必要であるという点です。

英語は非常に大きな不確定要因です。

中学受験で高偏差値の学校に進学した子でも英語でつまずき、英語が苦手科目になってしまう子はたくさんいます。

英語が苦手科目だと感じた場合、早めに対処すれば特に問題ありません。

ですが、放置しておくと後々困ることになります。

大学受験の特に文系では他科目より英語の配点が高く設定されていることが多く、苦手なままだといわゆる有名大学への進学は難しくなってしまいます。

中学受験での優秀さを文字通り「無」にしてしまう力が英語にはあります。

逆に中学受験でくやしい思いをしたお子さんでも、英語が得意科目になると一気に有利になるでしょう。

それほどまでに科目としての英語が大学受験の成否に与える影響は大きく、中学受験との大きな違いとなっています。

苦手だった英語をそのまま放置せず、早めに対応して、中学生で英検2級をや準1級を取得した生徒もいます。

こちらの記事も、ぜひ参考になさってください。

③勉強法

上述の1つ目の違い(学習範囲)にも関連しますが、中学受験と大学受験は勉強法が大きく異なります。

大学受験を突破するためには幅広い学習範囲を網羅しておく必要があります。

中学受験で上位校に合格した「勉強ができる子」が「勉強の進め方が上手な子」だとは限らないというのは、一貫校の子たちと接していて日々感じることです。

受験勉強の開始時期、教材の選定、教材をいつまでにどの程度進めるか、1日の学習時間等々、押さえておくべき基本事項はたくさんあります。

中学受験では塾に通って毎週テストを受けて、といったサイクルを繰り返していたお子さんが大半でしょう。

大学受験もその延長線上で考えてしまい、予備校に通って予備校が勧める講座を受講して授業をたくさん受けたが、結果不合格というのは非常によくある失敗例です。

予備校の講座を受講し、模試を受けるだけで大学に合格するはずがありません。

「自習時間に何をどのタイミングでどのように勉強するのか」が大学受験では決定的に重要です。

【中学受験と大学受験の難易度】どっちが大変か?

上述のとおり、要求される勉強量や内容は圧倒的に大学受験のほうが大変です。大学受験のほうが難易度は上です。

中学受験の学習範囲とは比べ物になりません。努力が苦手という人にとっては大学受験のほうが大変でしょう。

ですが、中学受験のときに苦戦して思うような結果が得られなかった、でも努力ができるというお子さんはたくさんいます。

そういった努力家の人にとっては大学受験のほうが結果的にはラクかもしれません。

しかるべき手順で勉強量をこなせば、中学受験のときに味わった悔しさを大学受験で再び味わうことはないでしょう。

中学受験で「失敗」しても大学受験で十分に逆転可能

中学受験で思うような結果が得られず、自信を失うお子さんは本当にたくさんいます。

実際にそういった子をたくさん見てきました。

12歳の時点で「あんなに頑張ったのに上手くいかなかった」という記憶は、劣等感として深く心の中に残ります。

そして「大学受験も上手くいかないだろう」と勝手に思い込みます。

そういったお子さんには次のようなことを伝えます。

  1. 大学受験と中学受験は大きく違う
  2. 中学受験の偏差値が大学受験にそのまま当てはまると思っているなら、それは大きな間違い
  3. そもそも第一志望でなくても、1校でも中高一貫校に合格した子の中学受験は『失敗』などではない

このような内容について話し、「自分はダメだ」という思い込みを捨ててもらうことは私の仕事の一部になっています。

中学受験で望んだ結果が得られなくても、大学受験は正しい努力をすれば上手くいきます。

そして、中学受験で望んだ結果が得られた子は、正しい努力をすれば大学受験も上手くいきます。

「努力ができること」が大学受験における才能です。がんばってください。