ニュース英語を使って勉強したい！本物の英語ニュースを聞き取れるようになりたい！
そんな英語学習者向けに生のニュース音源を使った勉強法をご紹介します。
目次
英語ニュースを使った学習法
私は都内でビジネスパーソンのための英語スピーキング強化ジム「ENGLISH Lab.」を運営しています。
本記事は次のような学習者の方に向けて書いています。
・英語中上級者
・ニュース英語を聞き取れるようになりたい
・リスニングだけでなくスピーキングも鍛えたい
それでは見ていきましょう！
生の英語ニュースを使って勉強するメリット
英語をある程度勉強した人だと、次のようなことを感じたことがあるはずです。
「市販教材のナレーターが話す英語はけっこう聞き取れるけど、ネイティブ同士の会話は聞き取れない」
「市販教材のナレーターが話す英語」というのは、TOEICのリスニングセクションの音声がその代表例です。
ネイティブが英語学習者のために、わかりやすい丁寧な発音とスピードで話してくれる、例の音声です。
「市販教材のナレーターが話す英語」で学習するデメリット
これは単純な話で、
ナレーターが話す英語しか聞いていないと、ネイティブの「本気モードの英語」が聞き取れない
という点に尽きます。
「本気モードの英語」というのは、ネイティブがネイティブ同士で話すときの、あの英語です。
まずスピードが速い。
そして、話し手は、聞き手も英語話者であることを前提に話すので、情け容赦なく難しい語彙やフレーズを使ってきます。
「本気モードの英語」に普段から慣れておく
「ナレーターが話す英語は聞き取れるが、実際の会話は聞き取れない」のでは意味がありません。
スコアを取るために学習をされている人であれば別です。
しかし、仕事などで生の英語を実際に聞き取る必要がある人は、普段から「本気モードの英語」に慣れておく必要があります。
そして、「本気モードの英語」に慣れるための手段として、生のニュース英語を使った学習はお勧めです。
生のニュース英語を使用するメリット
・ネイティブスピーカー同士が話す際のスピードでリスニングを鍛えることができる
・ドラマのように長時間視聴する必要がない
・原稿がベースになっているので、話が整理されており、流れがわかりやすい
中上級者におすすめの英語ニュース教材はこれ！
市販教材の中にも、実際に放映された生のニュース音源を収録したものがあるので、それを使いましょう。
VOAニュースなども教材になっていますが、おすすめはCNNです。
CNN Student News
中級レベルだけでなく、上級者も十分に使える教材です。
「高校生からのニュース・リスニング」と銘打ってありますが、そんなに簡単ではないありません。
1冊に2分ほどの長さのニュースが12本収録されていますが、TOEIC900点以上の学習者であっても、1回聴いて100%内容が理解することは難しいでしょう。
実際に私が担当しているTOEIC900点台後半の受講生の方でも、「7～8割は理解できるが、100%は無理」という方が大半です。
値段もリーズナブルなのでお勧めです。
CNN ENGLISH EXPRESS
Student Newsでは物足りないという方には、こちらがお勧めです。
特に毎号後半に収録されている「アンダーソン・クーパー360°」は高速で、ハイレベルなリスニング教材を探している学習者にとっても勉強になるはずです。
ニュース英語を使った具体的な学習法
使い方次第ではリスニングもスピーキングも鍛えることができます。
ですが、「ただ音声を聞き流す」という学習法だけはお勧めしません。
リスニング
リスニングはやはりシャドーイングがお勧めです。
シャドーイングの具体的な練習方法については、こちらをご覧ください。
実際にシャドーイングをする前に、必ずスクリプトを丁寧に読み込み、文の構造を確認・把握しましょう。
そして、知らない語彙があれば、日本語の意味を確認します。
語彙の確認、精読を経ないシャドーイングは、シャドーイングの効果を激減させます。
また、読んでもわからない部分があれば、その部分は飛ばして結構です。全く問題ありません。
読んでわかる部分だけをシャドーイングしましょう。
スピーキング
語彙を確認し、精読をし、何度もシャドーイングをした後は、さらにスピーキングも鍛えましょう。
スピーキング強化法としては、「パラフレージング」がお勧めです。
中級者の方にとっては少し難易度が高いトレーニングかもしれませんが、それでもぜひチャレンジしてほしい学習法です。
「何度のシャドーイングした音声を思い出しながら、その内容を誰かに説明するように英語で話す」
というトレーニングです。
スピーキング練習法ですが、話し相手が不要で、自宅で1人でもできます。
また、シャドーイングしたニュースの内容を思い出し、歩きながら独り言のように英語で話すことも可能です。
最初は恥ずかしいと感じるかもしれませんが、すぐに慣れます。
「パラフレージング」の具体的な練習方法については、こちらをご覧ください。
本物のニュース音源を使い、リスニングとスピーキングの同時強化にぜひトライしてみてください。
