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"get to do"の意味は「~するようになる」だと、大学受験で覚えた方も多いと思いますが不十分です。

英会話頻出の"get to do"の意味と使い方をマスターしておきましょう。

"get to 動詞の原形"の重要な意味:「~する機会がある」

"get to do"の意味 上級者なら知っておきたい使い方やcome to doとの違いなどをご紹介します。

「TOEIC900点以上でも使いこなせない文法・語法」シリーズ第5弾です。今回は"get to do"の意味と使い方をご紹介します。

"get to do"には「~する機会がある、(機会があって)~できる(to have an opportunity to do something)」という意味の使い方があります。Cambridge Dictionaryにも掲載されています。

"get to do"がこの意味で使われることは非常に多く、ネイティブが話す英語を日常的に分析しているとすぐに気が付きます。

しかし私が知る限り、"get to do"のこの意味を知らない英語上級者はたくさんいます。大学受験で努力した人ほど知りません。

受験英語では"come to do"と「同意表現」扱いされる"get to do"

大学受験用の文法・語法参考書には、"get to do"は「~するようになる」という意味で掲載されていることが多く、はっきりと「come to doと同意表現」と書いている参考書もあります。

おそらくは受験英語で「get to do=~するようになる」と覚えたため、「~する機会がある、~できる」の意味を知らない学習者の方が多いのではないかと思います。

しかし、実際のネイティブの発話を長期にわたって継続的に分析していると、「~するようになる」ではなく「~する機会がある、(機会があって)~できる」の"get to do"が多用されていることに気が付きます。

実際にネイティブが使った例文

実際にネイティブが会話やインタビュー、ニュースの中で使った"get to do"を確認してみましょう。

アメリカ大統領選挙についてのニュースです。

And then, if you win, you get to be president. You get to live above the office. You get to try to work with Congress and get something done.
(その後、勝利したら、大統領になることができます。あなたはホワイトハウスに住むことができます。連邦議会と連携して何かを成すために努力することもできます。)

日本の長距離列車の旅について話す、とあるアメリカ人女性のおしゃべりで登場した"get to do"です。

if you are going that route between, say, Tokyo and Nagoya, you can see just a stunning view of Mount Fuji along the way. I never get tired of seeing that. But another fun thing, of course, about it is getting to try the ekiben, and to try all of that special food from particular regions
(たとえば東京・名古屋間ですと途中で富士山のとても美しい景色を目にすることができます。富士山を見て飽きることはありません。ところで、もう一つの楽しみは、もちろん駅弁を食べてみることです。その地方に特有の食ベ物をあれこれ試してみることですね。)

CNNの討論番組で登場した"get to do"です。

You know, Kellyanne Conway said the president-elect is having private conversations with world leaders. Well, the president-elect and the president don't get to have private conversations, really with anyone.
(その、ケリーアン·コンウェイ氏によれば、次期大統領は世界の指導者たちと私的な会話を行っているということです。しかし、次期大統領や現職大統領は、原則的には、相手が誰であれ私的な会話などできません。)

 

以上、すべて「~する機会がある、(機会があって)~できる(to have an opportunity to do something)」の意味で使われている"get to do"です。

ネイティブが多用するこの意味での"get to do"、英語を学習されている方であればぜひ覚えてしまってください。