共通テスト英語リスニング対策に不安を覚える人は多いでしょう。
計6つの大問別にその傾向と対策をご紹介する記事をアップ予定ですので、ぜひ参考になさってください。
まずは第1問の傾向・対策(勉強法)・コツをご紹介します。
目次
共通テスト英語リスニング第1問の傾向・構成
大学入学共通テスト(以下「共通テスト」)の英語リスニングは第1問から第6問まで計6つの大問に分かれています。
それぞれが特徴を持ち、難易度も異なります。
以下大問1の傾向・特徴です。
- 問題文となる音声は非常に短い(1文, 2文程度)
- 問題音声は2回読まれる(第3問から第6問は1回読み)
- 第1問Aと第1問Bの2つのセクションで構成される
- 大問1だけで配点25点と、6つの大問の中で最大
- 6つの大問の中では難易度は低めだが配点は高い=落とせない
- 第1問Bは絵を見てその内容に最も合致する選択肢を選ぶ問題
- 解答時間は短め、うまく選択肢を先読みできるかどうかが鍵
第1問は問題文が短く、2回読まれます。よって正答率は高めです。
また、配点が高いのでここで可能な限り点数を稼ぎたいところです。
では第1問はどのように勉強すればいいのか。対策を見ていきましょう。
リスニング大問1の対策は「ディクテーション」
共通テスト英語リスニング第1問のような短めの音声は「ディクテーション」で対策しましょう。
ディクテーションの進め方
次の3つを用意してください。
- 共通テスト英語リスニング対策本(市販の模擬問題集)
- 筆記用具
- 紙(ノートでもなんでも)
筆記用具と紙はスマホのメモ機能でも代替可能です。
第1問AとBの例題を解いてみよう
必要なものを準備できたら早速以下の手順でディクテーションに取り組んでみましょう。
ステップ1:音声をきく
まずは、こちらの第1問Aの模擬音声を聞いてみてください。
↑の音声ファイルから流れた単語をすべて紙に書き取ってください。
音声は3回流しましょう。とにかく聞こえた英語の文章をそのまま紙に書き取ります。
ステップ2:解答を確認
自分が書き取った英語と音声の英文スクリプトとを照らし合わせましょう。
以下が↑の音声のスクリプトです。
ステップ3:オーバーラッピング
「音声を1回聞き、問題を解いて終わり」ではなく、同じ音声を使って何度も「オーバーラッピング」します。
「オーバーラッピング」とは、「シンクロリーディング」とも呼ばれるもので、カラオケのように英語の音声に合わせて、その音声を完コピしながら発声するトレーニングです。
カラオケは、曲と同じタイミングで歌い始め、音の高低・強弱、リズムを完コピしようとします。それと全く同じです。
自分が解いた問題の音声を流し、カラオケのように音声が流れるのと同時に自分も発声し、音声と同時に発声を終えてください。
1問につき1日5回オーバーラッピングに取り組みましょう。解いた問題を繰り返しオーバーラッピングすることが肝心です。
ディクテーションとオーバーラッピングについては、こちらにも解説記事があります。
TOEIC対策として書いたものですが、参考にはなりますのでぜひご覧ください。
英語リスニング第1問攻略のコツは「先読み」のタイミング
ここまで、リスニング大問1の傾向と対策(日々の基本的な学習法)を書いてきました。
第1問で確実に点数を稼ぐためにはテクニックも重要です。具体的には「どのタイミングで選択肢の先読みするか」です。
選択肢を先読みしておくと、素早く解答を終えることができます。また次の問題にも落ち着いてのぞむことができます。
このタイミングで選択肢を先読みしよう
こちら↓共通テストの英語リスニング過去問(2021年度1次日程)の音声です。
共通テスト本番の冒頭では各問題に関する説明が日本語ナレーションで流れます。
この日本語ナレーションが流れている間に可能な限り、第1問Aの選択肢を読んでおきましょう。
具体的には、↑の2021年度1次日程の音声の冒頭(0:24あたり)で「それでは始めます。4ページを開いてください。」とうナレーションが聞こえたタイミングで先読みを開始してください。
その後25秒間ほど日本語でのナレーションが続きます。これを聞く必要はありません。
この間に選択肢を軽く読んでおいてください。読めるところまでで大丈夫です。全て読みきらなくても焦る必要はありません。第1問Aの2, 3問目まで読めれば上出来です。
先読みをしておけば落ち着きます。ここで律義に日本語ナレーションを聞かず、問題を軽く読んでおきましょう。
まとめ
共通テスト英語リスニング第1問の傾向・対策・テクニックまとめです。
- 6つの大問の中で配点が最も高い
- 短文の2回読みなので正答率は高め
- 対策はディクテーション&オーバーラッピング
- 選択肢を先読みして落ち着こう
共通テスト英語リスニングを大問ごとに分析した記事は今後もアップしていきます。
共通テストのリスニングに関する基本情報や大問別の対策記事は、こちらをご覧ください。
受験生の皆さん、悔いが残らないようがんばってください!