大学入学共通テスト、英語リスニング対策シリーズ第4回です。
今回は6つの大問のうち第4問の傾向や解き方のコツをご紹介します。
解き方がわかれば満点もとれる大問です。ぜひご覧ください。
目次
第4問から「できない」と感じる受験生が増える
大学入学共通テスト(以下「共通テスト」)の英語リスニング計6つの大問に分かれています。
以下、大問4の概要・特徴です。
- モノローグ(説明)の聞き取り
- 音声が流れる前に問題文・資料を読む時間が与えられる
- 問題音声が流れるのは1回のみ
- 第4問から問題音声が急激に長くなる
- 第4問Aと第4問Bの2つの部分で構成
- 配点は12点(2021年)
- 数字などの細かいけれども重要な情報を正確に聞き取ってメモする力が試される
第4問から問題音声が急に長くなります。加えて「1回読み」なので、リスニングに苦手意識を持つ受験生の中には「できない」と感じてしまう人もいるかもしれません。
音声が急に長くなるので、正答率も落ちるようです([大問別平均点から見えた]“共通テスト”差がつく問題・落とせない問題)。
しかし、第4問は問題文と資料をきちんと読み取り、正しい解き方を実行すれば恐れる必要はありません。
では、第4問はどのように勉強し、解き方とはどんなものか?まずは勉強法を見ていきましょう。
大問4の練習法も毎日の「シャドーイング」
リスニング第4問もシャドーイングで対策しましょう。
もちろん毎日やるのが理想ですが、たとえ毎日でなくても長期にわたってシャドーイングを継続することがリスニング力の向上には不可欠です。
シャドーイングの具体的な練習法については、第2問の記事と第3問の記事に書きました。是非こちらをご確認ください。
ここでは簡潔に勉強法のポイントだけおさらいします。
シャドーイングの前に必ず英文スクリプトを精読する
シャドーイングを始める前にスクリプトの英文を精読することがきわめて重要です。
不明な単語は覚え、文構造を正確に把握しましょう。シャドーイング前の精読は必ず行ってください。
1つの音源を何度もシャドーイングする
1つの音声を使って何度もシャドーイングします。音声の高低・強弱、リズムを完コピするつもりで取り組みましょう。
シャドーイングについては、こちらにも解説記事があります。ぜひご覧ください。
解き方のコツをつかめば第4問は満点も取れる
第4問の解き方のコツは、音声を聞きながら図や表に聞き取れた情報をメモしていくことです。
聞き取れた情報から順番に図や表の空欄を埋めていきましょう。聞き取れた情報は即座にメモです。
絶対にやってはいけないのは、音声が流れ終わってから問題を解こうとすることです。終わってから内容を思い出そうとしても思い出せないはずです。
第4問は長めの音声になりますが、この解き方をきちんと実行できれば満点が取れる問題です。満点とはいかないまでも高得点が取れるでしょう。
第4問AもBの同じ解き方
問題音声を聴きながら聞き取れた情報から順番にメモしていくというやり方は、第4問AもBも同じです。
繰り返しになりますが、問題音声が流れ終わってから問題を解くことはやめましょう。
音声が流れ終わるころには正解がわかっているというのが大問4の解き方です。
まとめ
共通テスト英語リスニング第4問の傾向・対策のまとめです。
- 1回読み
- 問題音声は大問3までと比べて一気に長くなる
- 日々の勉強法はシャドーイングで
- 問題音声を聞きながら解くことがきわめて重要
共通テストのリスニングに関する基本情報や大問別の対策については、こちらの記事もぜひご覧ください。
共通テスト第4問は解き方を間違えなければ得点を稼げる問題です。しっかりリスニング対策を行い、高得点が取れるようがんばってください!