TOEIC800点に達した。次は900点を突破したい！
そんな英語学習者にはどんな勉強が必要なのでしょうか？
特にTOEIC800点台でリーディングが苦手な方は、ぜひ本記事をご覧ください。
目次
TOEIC800点から900点台にするにはどうすれば良いか？
TOEIC800点に到達した。ここまで来たからには900点台を取りたい。
TOEIC800点台前半で、そのように考えている学習者の方はたくさんいらっしゃるでしょう。
では、TOEIC800点（台前半）から900点台にスコアを引き上げるにはどういった勉強をすればよいのか？
結論から申し上げますと、語彙力を含めた読解力を徹底的に強化しましょう、というのが私の意見です。
TOEIC800から900を超えて更にその先を目指すなら読解力強化は不可欠
私は職業柄、800点台前半の方々と一緒に勉強させていただく機会がたくさんあります。
その狭い経験の範囲での話ですが、800点台前半の生徒さんはTOEICのリスニングよりもリーディングセクションが苦手であるように思います。
実際、800点台前半の方々にTOEICスコア内訳を伺ってきましたが、リスニング＞リーディングという方が大多数で、かつ、リーディングスコアが400点に満たない方が大半でした。リーディング＞リスニングという方はきわめて少数でした。
リーディングが400点に満たないと、リスニングが満点（495点）であっても900点台には達しません。
ですので、当然すぎる話で恐縮ですが、TOEIC800点台で、かつ、リスニングスコア＞リーディングスコアの方々が900点を超えるためにやるべきことは、リーディングでより高い点数を取ることです。
また、読解力強化にはTOEICで900点台を取るという以上に、重要な意義があります。
英語を「聞く」「書く」「話す」- すべての土台は正確無比な「読む」力
多くの英語学習者の最終目標はTOEICスコアではなく「英語で他者とコミュニケーションが取れるようになること」であるはずです。
英語に限らず外国語習得においては強固な読解力を身につけることが最優先です。いわゆる4技能のうち「読む」力が、「聞く」「書く」「話す」を支える土台となります。
読んでもわからない文章は、聞いてもわかりませんし、ましてや書くことや話すことは不可能です。逆に、自分が英語で正確に話せるものは絶対に読めます。
ですので、英語でのコミュニケーションの土台として、まずは読解力を徹底強化する必要があります。
どの程度まで読解力を強化するのか
読解力強化と言っても漠然としているので、具体的に目安を知っておく必要があります。
土台としての読解力の目安は、TOEICリーディングで言うと何点なのか？
TOEICリーディングセクションに難しい単語は登場しませんし、内容も難解なものはありません。素早く情報を処理するのみです。
TOEICのリーディングに関して「文章は簡単だけど時間が少ない」という声もありますが、あのレベルの文章であれば75分で十分です。
厳しい言い方になりますが、率直に申し上げてTOEICのリーディングで400点以上取れなければ、それは読解力不足を意味します。そして、読解力が足りないということは、聞いて理解できる量も少なく、書ける・話せる内容も非常に限られてくる、ということになります。
それほどまでに正確に英文を読む力は重要です。英語でコミュニケーションを取るための基礎力として、TOEICリーディングセクションでは450点程度は欲しいところです。
リーディングでこのくらいの点数が取れれば、自然と全体スコアは900点を超えますし、更にその先にある英語でのコミュニケーション力強化にもつながります。
リーディングの点数を上げるためのおすすめ教材
TOEIC800から900にスコアを上げるために、新たにスクールに通う必要はありません。市販教材を使った独学で十分に対応可能です。
ここでは、おすすめの市販教材をご紹介します。
語彙力が最重要 - TOEIC800と900の差は語彙
リーディングの点数が上がらない場合、実はその原因のほとんどが語彙力であり、800点と900点との一番大きな差・違いであると個人的には思います。単に語彙を知っているかどうかだけでなく、その定着度合いも重要なポイントです。
TOEICに登場する単語・熟語は限られており、対策は容易です。「知らない単語・熟語はない」というレベルにまで語彙力を引き上げるだけでも900点を超えると言っても過言でないほど語彙力は重要です。
800点台の方なら、TOEIC L&R TEST 上級単語特急 黒のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ) や、キクタンTOEIC(R) L&Rテスト SCORE 990などで語彙力を強化しておくことをおすすめします。
Part5&6対策 - おすすめ教材
TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問もとても良いですが、極めろ! リーディング解答力 TOEIC® L & R TEST PART 5&6もおすすめです。Part6対策もできますし、基本的な文法事項の解説がでる1000問と比べて丁寧です。
2冊とも購入する必要などなく1冊で十分で、どちらにするかは好みの問題です。
Part5・6対策をする中でも語彙力はやはり重要で、知らない単語や熟語と出会ったら、ことごとく覚えてしまいましょう。TOEICに登場するもので「これは知らなくていい」という語彙はないと考えていただいて結構です。
Part7対策 - おすすめ教材
TOEIC L&R TEST 990点獲得 最強Part7模試がおすすめです。質量ともに申し分ない教材です。
こちらの教材でも知らない語彙と出会ったら、必ずすべて覚えましょう。
リスニングの点数を上げたいなら公式問題集だけで十分
「リーディングではなくリスニングのほうが苦手」という方も少数ですがいらっしゃるかと思います。そういった方には公式問題集でリスニングセクションのシャドーイングをすることをお勧めします。
シャドーイングのやり方については、こちらの記事もぜひご覧ください。
頻繁に教材を変えず１冊を徹底してやり込む
これらの市販教材をやり込みましょう。教材は一度使い始めたら、よほどの理由がない限り変更しないことが肝心です。
それぞれの教材の最初から最後の問題まで1回ずつ解いて終了ではなく、すべての教材を最低3周はしましょう。
3周はあくまで最低であって、5周はしないと定着しないはずです。
同じ問題を何度も解くことで、語彙力も確実にアップし、曖昧だった箇所も理解が深まります。
市販教材を活用して900点を突破しましょう！
