忙しい社会人でも3ヶ月でTOEICのスコアを上げることは十分可能です。
TOEICのためにコーチングスクールに通う必要はありません。独学で十分です。
本記事では具体的な勉強法と学習計画をご紹介します。
目次
社会人でも3ヶ月計画でTOEICの点数は上がる
私はTOEIC高得点者向けのスピーキング強化スクール、そして中高生向け英語塾を運営しています。
TOEICのスコアアップもできます。
昔在籍していたTOEICスクールで担当した受講生の皆さんのスコアは、3ヶ月で150点〜200点アップは珍しくなく、275点アップという人もいました。
自慢などでは全くなく、3ヶ月でTOEICの点数を上げるための勉強法やスケジュールというのは、ほぼ確立されています。
非常に平凡なサービスで、誰にでもできます。
TOEICスコアを上げるために、3ヶ月で50万円以上も支払ってコーチングスクールに通う必要などなく、独学で取り組むべきです。
成果が出るタイミングは個人差がありますが、3ヶ月も頑張ってくれれば大半の人のスコアは上がります。
3ヶ月で上がらなかったら、そこで諦めることなく、4ヶ月、5ヶ月と同じことを繰り返せば大丈夫です。
独学でも根気強く勉強を続ければ、TOEIC900点くらいは多くの人が到達できます。
3ヶ月の間に必要なことは非常にシンプルです。
- 単語帳を反復
- 文法語法問題集を反復
- TOEIC公式問題集でシャドーイングに取り組む
- TOEIC公式問題集でリーディングに取り組む
- 1日3時間(無理なら最低2時間)の学習時間を確保する
TOEICスコアアップのためにコーチングスクールに何十万円も支払う前に、本記事に書いてある通りに、最低3ヶ月の学習計画を黙々と遂行してください。
TOEICスコアアップに必要な教材
必要な教材をご紹介します。
これ以外は必要なく、むしろ迷いが生じる危険があるので他の教材は買わないほうが良いです。
- キクタン600(単語・熟語)
- キクタン800 (単語・熟語)
- キクタン990(単語・熟語)
- でる1000問(文法・語法対策)
- TOEIC公式問題集(番号が異なる問題集を2冊買う、リスニング&リーディング対策)
合計10,000円以上かかりますが、コーチングスクールに行っても同じかそれ以上の教材費を取られます。
教材費だけ捻出して勉強スタートです。
3ヶ月間のスケジュールと勉強法
強化ポイントは、①単語・熟語、②文法・語法、③リスニング、④リーディング、の4つです。
①~③は必須です。
それぞれの強化ポイント別に3ヶ月の勉強計画を見ていましょう。
①単語・熟語
キクタン3冊(600・800・990)を使います。
単語・熟語は、勉強開始日からスコアアップが実現する日まで最低5周はしてください。
5周はあくまで最低数で、人間が単語帳を覚えきるには少なくとも10~15周は必要ですが、期間が3ヶ月ですので最低5周とします。
「1周」とは、単語帳に掲載されている最初の単語から最後の単語まで、必死に覚えようとしながら目を通し終えることを指します。
600を覚えきってから800に進み、800を覚えきってから990に進んでください。
990に入る頃には600は忘れているので、暇があれば600と800も見直します。
TOEICなので、すべての英単語(熟語)を見て、その意味を日本語で言うことができれば大丈夫です。日→英変換はTOEICに関しては必要ありません。
キクタン1冊にはそれぞれ1120語の単語熟語が収録されており、3冊あるので1120×3=3360個の単語・熟語を覚える必要があります。
単語熟語を「覚えた」とは具体的にどのような状態かというと、どのページのどの単語(熟語)を見ても、すぐにその意味を日本語で言える状態を指します。この状態まで仕上げることを目標にしてください。
仮に3ヶ月(90日)で5周するためには、一日あたり3360×5÷90=186.66...個と計算上は200語未満です。
300語ずつ進めれば8周できることになります。
厳しいかもしれませんが、1日200語は当たり前だと思って進めてください。
- キクタン3冊を使用
- 90日間続ける
- 最低5周する
- 英→日変換ができることを目指す
- 1日200語を目安に進める
②文法・語法
上述のとおり「でる1000問」を使います。勉強開始日からスコアアップが実現する日まで毎日取り組んでください。
3ヶ月(90日)間で最低5周終えることを目標にしましょう。
でる1000問は確かに1000問目まで掲載されているのですが、後半の「文法模試」はやらなくて結構です。
1問目から659問目まで(第8版の場合)をもって「1周」としてカウントしてください。
これを5周なので90日だと、1日あたり 659×5÷90=36.6問のペースということになります。
できた問題もできなかった問題も関係なく、全ての問題を5回解きます。知らない単語はすべて覚えます。
単に問題を解いて終わりだけでなく、見開きページの右側に書いてある解説をよく読み込んで理解することが重要です。
そして、正解がどうして正解なのか、他の選択肢がどうして不正解なのかを理解してください。それを第三者に説明できるようになるつもりで、日々解き続けてください。
- 「でる1000問」を使う
- 90日間続ける
- 最低5周する
- でる1000問は後半の文法模試はやらなくていい
- 1問目から659問目までで1周としてカウントする
- 解説を理解することが何より大切
③リスニング
- 公式問題集のPart3とPart4の問題音声を使用して勉強する
- 90日間続ける
- リスニングはシャドーイングで鍛える
- Part3の問題音声を週に2つ(か3つ)、Part4を週に2つ(か3つ)ずつ進める
- 1つの音声と1週間付き合う
④リーディング
- まず時間を測って解く
- 正解を確認する
- 正解がなぜ正解なのか、その理由が文中に必ずあるはずなので確認する
- 英文を日本語訳と照らし合わせながら精読する
- 知らない単語は覚える
- 音読する
- 忘れた頃に復習→音読する
- 単語・熟語が少し楽になる7, 8週目から始める
- 公式問題集のPart7のリーディング問題を使う
- 1日1~3題のペースで進める