2022年の共通テストが終了しました。来年の受験に向け「リスニングが特に不安」という受験生も多いかと思います。
本記事ではリスニングの形式や構成など基本情報を改めて整理しました。ぜひご覧ください。
目次
【大学入学共通テスト】リスニングの形式・概要を整理
2022年の共通テストが終了し、来年の受験に向け対策を始めようという生徒も多くなる時期です。
共通テストの英語は、リーディングの後にリスニングという流れです。
共通テストの受験が必要になりそうな現・高校2年生や1年生の皆さんも「共通テストがどんなものであるか」を是非知っておいてください。
試験時間
リスニングの試験時間は60分です。そのうち30分間で解答します。選択肢を読む時間が十分になく、「時間が足りない」と感じる受験生も多くいます。
リスニングも効率的な時間配分が非常に重要です。
点数
共通テストの英語リスニングは100点満点、リーディングも同じく100点満点です。
点数上、リーディングとリスニングは完全に対等な関係になりました。
2020年まで実施されていたセンター試験は、リスニングが50点満点、筆記(リーディング)は200点満点で、リスニングは英語全体の20%に過ぎませんでした。
センター試験ではリスニングはおまけ程度の扱いでしたが、共通テストではリスニングの出来不出来が結果に大きく影響することになります。
問題構成
共通テスト英語リスニングは、計6つの大問で構成されます。
大問1や2は短めの音声、大問5や6は長めの音声と、後半に進むにつれ長くなっていくという構成です。
各大問の傾向や対策については、こちらの記事をぜひご覧ください。
読み上げ回数
共通テストのリスニングで問題を読みあげる回数は、次のとおりです。
問題 | 第1問 | 第2問 | 第3問 | 第4問 | 第5問 | 第6問 |
読み上げ回数 | 2回 | 2回 | 1回 | 1回 | 1回 | 1回 |
第5問や第6問は問題文が長いのに1回しか読み上げられません。
きちんと共通テストのリスニング対策をしてきたかどうかが、ここではっきりと点数になって現れるでしょう。
しかるべきトレーニングを積んできた受験生は、読み上げ回数に関わらず高得点が狙えます。
平均点
「独立行政法人 大学入試センター」によると、2021年度の共通テスト英語リスニングの平均点は、56.16点(100点満点)でした。
早い段階からリスニングのトレーニングを積んでおけば8割は取れますし、受験生によっては9割以上取れますが、今年も大多数の受験生にとってリスニングは壁になるはずです。
配点(大問別)
問題 | 第1問 | 第2問 | 第3問 | 第4問 | 第5問 | 第6問 |
配点 | 25点 | 16点 | 18点 | 12点 | 15点 | 14点 |
大問1や大問2は問題文が短く、2回読み上げられ、かつ、配点も高めなので、ここで点数を稼いでおきたいところです。
問題文が長く、1度しか読み上げられない大問4あたりから一気に差が付きそうです。
IC機器の使い方
受験生にとって気になるIC機器の操作方法は、大学入試センターが公表しているこちらの資料の「3 リスニングの進行」の部分をご確認ください。
本番までには必ず一度はじっくり読んでおきましょう。
問題を読み上げる速さはどの程度?
これは昨年(2021年)と今年(2022年)の過去問を聞いてみるのが一番早いので、ぜひ聞いてみてください。
【令和3年度 共通テスト】
【令和4年度 共通テスト】
市販の共通テストリスニング対策問題集には、問題を読むナレーターの英語が綺麗すぎるものもあります。実際の問題で事前に必ず確認しておきましょう。
高校1年生・2年生のうちから早めに共通テストのリスニング対策を
この記事を読んでいる方々の中には、来年大学受験を控える人や高校1年生もいらっしゃると思います。
正しい対策をすれば共通テストのリスニングを恐れる必要はありません。リスニングはコツコツと正しい対策をしてきた生徒とそうでない受験生との差がつきやすい分野です。
高3の大学入試直前になって対策するのではなく、リスニング対策は早めにすることをお勧めします。