英検1級とTOEIC900点はどちらがレベルが高いのか?
英語講師として、数多くのTOEIC900点台かつ英検1級合格者と接してきた実体験からご紹介します。
ぜひご覧ください。
目次
【英検1級とTOEIC900の比較】英検1級が上
結論から申し上げると、英検1級とTOEIC900点の比較であれば英検1級が上です。
私は自身が運営する英語スピーキング強化スクールで、数多くの英語上級者と何年間もマンツーマンでレッスンをしてきました。
かなりユニークな仕事だと自分でも思います。
受講される方のほぼ全員がTOEIC900点台や800点台です。マンツーマンレッスンですので、その人の英語力がよくわかります。
コース受講を希望される方には、必ずこれまでに受験した英語資格試験について質問します。
これまでの受講生の中には英検1級合格者もたくさんいて、また、ほぼ全員がTOEIC受験経験をお持ちです。
英検1級とTOEIC900点なら英検1級のほうがレベルが高いという実感は、こうして数多くの英語上級者に接したきた実体験から断言できることの1つです。
英検1級のTOEICレベルは930点以上
では、英検1級はTOEICに換算すると何点くらいなのか?
経験上、TOEIC930点が英検1級の最低合格ラインだと考えています。
TOEIC950点をお持ちで、かつ、英検1級受験経験者の方は、ほぼ全員が英検1級にも合格しています。
「TOEIC900点で英検1級には不合格」という人にはたくさん会ったことがありますが、「TOEIC900点で英検1級合格」という方に私は出会ったことがありません。
直接伺ってきた経験上、英検1級合格者がとたんに増え出すTOEICスコアが930点台です。
TOEIC920点台でも、まれに英検1級合格者はいらっしゃいます。ですが、とたんに合格者が増えだすのが930点台です。
この実感はあながち間違っていないようで、文部科学省も各試験団体のデータによるCEFRとの対照表において英検1級をTOEIC945点以上と換算しています。
英検1級とTOEIC900どっちを目指すべき?
英検1級とTOEIC900であれば価値が高いのは英検1級なので、最終的には英検1級の取得を目指すのが良いと思います。
合格に必要な語彙力は英検1級のほうがTOEIC900よりはるかに上です。
TOEICにもスピーキングとライティングの試験はありますが、990点満点のTOEIC L&Rと比較すると社会的認知度は圧倒的に下です。
また、英検1級合格にはライティングとスピーキングが必須ですので、「どちらか1つ選べ」と言われたら英検1級合格を目指すことをお勧めします。
【結論】TOEIC900取得後に英検1級を目指すルートが最も良い
しかし、合格か不合格の2択しかないのが英検の難点です。
不合格が続いた場合、心が折れることもあり得ます。
この点、TOEICは受験すれば点数をつけてくれます。「不合格」とバッサリ切り捨てることはありません。
合格かどうかで判定せず、変動する点数が学習者のモチベーションを適度に保ってくれるのがTOEICの良いところです。
これらを踏まえたお勧めの学習目標ルートは、TOEIC900点を取得後に英検1級合格を目指すことです。
英検1級とTOEIC900どっちを目指すべきかという質問には「最終的には英検1級」と答えますが、「両方取ればいい」というのがベストアンサーだと思います。
TOEIC900点と950点のレベル差についての記事TOEIC900点と950点の違い-レベル差はどの程度?もぜひご覧ください。
日本国内でも正しい方向性で学習を続ければ、英語力を向上させることは十分に可能です。
難関英語資格取得を目指してがんばってください。