ENGLISH LAB.代表の糸賀です。
今回は、ENGLISH LAB.受講生の方の、VERSANTスコアアップ事例をご紹介します。
こちらの生徒さんは、ENGLISH LAB.での受講開始後1か月半(正確には46日)で、受講前の45点から60点にスコアアップしました。
これだけ短い日数での15点アップは、驚異としか言いようがありません。
今回だけでなく、これまでに私が見てきた多くのスコアアップ事例を通じて、VERSANTのスコアを上げる勉強法というのも見えてきました。
本記事では、生徒さんのスコアアップ事例とともに、スコアアップの鍵となった勉強法についてご紹介します。
目次
46日でVERSANT45点→60点にスコアアップ
今回スコアアップを達成した生徒さんがどのような方であったかをご紹介します。
- TOEIC900点台
- 大学は一般入試を経て入学
- 業務で英語を使う際、スピーキングに少し苦労されていた
- 毎日学習を継続
- 留学や駐在など長期滞在経験なし
- VERSANT初回スコア45点(受講前)
- VERSANT2回目スコア60点(受講開始46日後)
- Fluency(流暢性)は41点→67点と26点アップ
- 語彙力、文法知識など基礎力は盤石
「語彙力、文法知識など基礎力は盤石」というのが、要因として非常に大きいと思います。
大学は一般入試を経て入学されているので、もちろん英語は懸命に勉強したはずです。
加えて、TOEICで900点以上を取るまでに、語彙・文法・読解・リスニング等々、さまざまな面で努力をされてきたことも間違いありません。
受講開始時点で、英語の知識量はすでに高いレベルに達していた方でした。
積み上げてきた知識が眠った状態(パッシブ)にあっただけで、その一部が今回の勉強法を通じて使える状態(アクティブ)になった結果が15点アップにつながったのでしょう。
こちらの生徒さんが受講を開始されてから2、3週間ほどで、「VERSANTの点数は絶対に上がる」と確信しましたが、ここまでアップしたのは、間違いなくご本人の頑張りによるものです。
Fluency(流暢性)は41点→67点と26点アップ
受講前と受講開始後のスコアを比較すると、流暢性のスコアアップが際立ちます。
こちらが受講前のスコア詳細です。
受講開始46日後のスコアです。
毎日のトレーニングを欠かさない方でした。それが良かったことは間違いありません。
「英語を週1回話す」くらいでは、このような上がり方はしないはずです。
何が点数アップにつながったのか。
こちらの生徒さんが実践した学習法の中から、VERSANTの勉強法として有効だと考えられるものを2つご紹介します。
VERSANTの点数を上げる勉強法
この生徒さんに実践して頂いた勉強法は、ENGLISH LAB.のホームページに載せています。
こちらのトレーニングメソッドをご覧ください。
ここに掲載されているものに、もう少しアレンジを加えた学習法を実践していただきました。
この中で、VERSANTの点数を上げるために何が良かったのか。
「スピーキングを鍛えたい」「VERSANTの点数を上げたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
ごまかしがきかないリスニングトレーニング
リピーティングは、間違いなく点数が上がった要因の1つだと思います。
英語の音声を区切って流し、音声が止まった後に聞こえた語順のとおりに発話するトレーニングです。
シャドーイングとは異なり、リピーティングは1語1語聞き取り、正確な語順で発話しなければいけないため、たとえ独学でも、できているかどうかが良くわかります。
単語1つ1つを正確に聞き取らなくてはならず、さらに、聞き取った単語を頭の中に数秒間保持しておく必要があるので、非常に負荷がかかります。
VERSANTにもリピーティングと似たような問題が出るので、その練習には最適ですし、そもそもリスニング強化にとって効果的な学習法です。
言い換えトレーニングを通じて語彙・文法知識を「アクティブ」にする
VERSANTの勉強法として、パラフレージングも効果的だったはずです。
「パラフレージング」とは、文字通り「言い換え」のことで、シャドーイングで使った音声の内容をなるべく「自分の言葉で」再現するトレーニングとして採用しています。
例えば、「日本の人口は急速に減っている」という内容を英語にする場合、答えは1つだけではありません。
即興で3つ以上は出してほしいところです。
- Japan's population is rapidly decreasing.
- Japan's population is shrinking at a rapid pace.
- Japan has a rapidly shrinking population.
- There’s a sharp decline in population in Japan.
これだけ短い内容でも、即4つは思い付きます。
同一の内容を複数の異なるパターンで英語に変換する能力を持っている人のほうが、スピーキングでも強いはずです。
There is(are)の構文は、英語学習者なら誰でも知っています。
haveは中学の最初で習う動詞ですので、常識中の常識です。
このような、すでに知っている語彙や文法知識を、「知っている」から「使える」状態にするトレーニングとして、パラフレージングは非常に有効だと言えるでしょう。
本記事の生徒さんにも、同様のトレーニングを実践していただきました。
この勉強法に丁寧に取り組んでいただいた結果が、VERSANTの好結果につながったはずです。
1つの内容につき、1つの英語ではなく複数パターンで表現できる人のほうが、英語話者としては有利です。
それが簡単にできるようになるためには、常日頃からトレーニングを積んでおく必要があります。
言い換えについて書いたこちらの2つの記事も、ぜひ参考になさってください。
本当に重要なのはVERSANTの点数アップではなく勉強法の確立
「VERSANTの点数が60点に達したら英語学習は終わり」ではありません。
肝心なのは、学習法を身に付け、それを実践し続けることです。
上記の学習法は、VERSANTの点数を上げる勉強法としてだけでなく、英語学習者が独学でスピーキングやリスニングを鍛える学習法としても、効果的なものだと自負しています。
効果的であることをVERSANTスコアの伸びで示すことができましたが、たとえ短期間で点数が上がらなくても、コツコツ続けていけるかどうかが、最終的には最も重要です。
基礎固めが必要な場合は、TOEICに集中するのがおすすめ
「まだ自分は基礎力が足りない」という方も、いらっしゃるはずです。
目安としては、TOEIC800点未満になります。
その場合には、やはりTOEICのスコアを上げるか、英検などの学習にまずは集中することをおすすめします。
TOEICや英検の勉強を通じて、英語の基礎力を固めることができ、それが今回の生徒さんのようにスピーキング強化の基礎になります。
遠回りのようですが、結局はそれが近道です。
全く焦る必要はありませんので、じっくり基礎を固めていきましょう。
TOEICのスコアアップであれば、自己学習で十分に達成可能です。
こちらの記事をぜひ参考になさってください。
まとめ
本記事のまとめです。
- VERSANTにはリピーティングが効く
- VERSANTにはパラフレージングが効く
- 1つの内容を複数パターンで英語にできる力は英会話で活きる
- 重要なのはVERSANTの点数ではなく、勉強法の確立
- TOEIC800点未満の場合は、まずは基礎固め
他の受講生のVERSANTスコアアップ事例も、ぜひご覧ください。
繰り返しになりますが、VERSANTスコアがすべてではありません。その後も学習は続きます。
ですが、スコアはモチベーション維持に使えるので、スピーキングを鍛えたい方は数か月に一度受けてみると良いかもしれません。
日本で英語学習に取り組む皆さん、がんばりましょう!