ENGLISH LAB.代表の糸賀です。
「単語も文法もわかる。でも、いざ英語を話そうとすると止まる」
TOEICで高得点を取っている方から、非常によく聞く悩みです。
英語のスピーキング勉強法を調べている方の中には、
「もっと単語を増やさないといけないのか」
「文法をやり直すべきなのか」
と考えている人も多いかもしれません。
ですが、少なくともTOEIC高得点なのに話せないというケースに関して言えば、原因はそこではありません。
この記事では、TOEIC900点前後でも英語が話せない理由と、その解決につながる「リプロセシング」という考え方について解説します。
目次
TOEIC高得点なのに話せない理由

- TOEIC900点を取っている
- 語彙も文法も一通り理解している
それでも話せないのは、英語力が低いからではないと私は考えています。
英語と日本語は、一対一で対応する言語ではありません。
日本語をそのまま英語に直訳しようとすると、 「これって、英語で何て言うんだろう?」 と考え込んでしまい、そこで止まります。
これが、話すときに詰まる最大の原因です。
英語スピーキングが止まる典型例①

例文を使って考えていきましょう。
例文①「足踏み状態で、正直やってられない」
まず、次の日本語を英語にしてみてください。
「私の英語は、ここ数年ずっと足踏み状態で、正直、やってられない」
「足踏み状態」
「やってられない」
このあたりで、一瞬止まった人も多いはずです。
ここでやりがちなのが、 「足踏み状態=〇〇という英語表現があるはずだ」 と探しにいき、直訳表現を覚えようとすることです。
ですが、そう考える必要はありません。
「リプロセシング」とは何か
ここで使うのが、リプロセシングという考え方です。
リプロセシングとは、日本語をそのまま英語にしようとせず、伝えたい内容の真意を一度噛み砕くことです。
先ほどの文であれば、意味はこう整理できます。
- 英語力はここ数年ほとんど伸びていない
- 同じレベルにとどまっている
- それに対して強い不満や疲れを感じている
ここまで噛み砕ければ、英語は一気に作りやすくなります。
TOEIC900点レベルなら十分作れる英語
上の意味をもとにすれば、例えば次のように言えます。
My English hasn’t improved for years, and it’s really frustrating.
使っている単語は、すべて中学・高校レベルです。
また、答えは一つではありません。
My English hasn’t changed much for years. I feel frustrated about it.
または、
My English has stayed at the same level for years. It’s frustrating.
などでも大丈夫です。
どれも、「足踏み状態」「やってられない」の真意は十分に伝わります。
英語スピーキングが止まる典型例②

別の例文を使って、リプロセシングをしていきましょう。
「伝えたい内容の真意を一度噛み砕くこと」を意識してください。
例文②「日本独特の概念」をどう説明するか
例文は、こちらです。
「震度」という言葉は、地震の強さを表すもので、日本独特のものです。
ここでも、「日本独特」をどう言うかで止まる人が多いです。
ですが、ここでも直訳は不要です。
- 地震の強さ → 地震がどれくらい強いか
- 日本独特 → 日本でのみ使われている
こう解釈すれば、英語は非常にシンプルになります。
Shindo means how strong an earthquake is, and it’s used only in Japan.
これで十分です。
ここまで読んで、「なるほど」と感じた方は、実際の思考プロセスを動画でも確認してみてください。
文章だけでなく、音声で流れを追うと理解がより深まります。
英語は英語で考えたほうがいいのか?

リプロセシングの話をすると、よくこんな質問を受けます。
「英語は、英語で考えたほうがいいんじゃないですか?」
それで全く問題ありません。 英語を英語で処理できるなら、それが理想です。
ただ、ひとつだけはっきり言えることがあります。
TOEIC900点でも「差」がつくポイント
瞬時にリプロセシングができるTOEIC900点の人と、それができないTOEIC900点の人。
点数は同じでも、「英語を話せる人である可能性」には大きな差がある、ということです。
なぜなら、リプロセシングができる人は、言い換えれば 「瞬時に簡単な日英通訳ができる人」だからです。
日英通訳ができるのに、英語が全く話せない、という状態は原理的にあり得ません。
英語スピーキング上達法としてのリプロセシング

リプロセシングは、
- 単語を増やすトレーニングではありません
- 文法を覚え直すトレーニングでもありません
すでに持っている英語の知識を活性化し、「話せる形で使う」ためのトレーニングです。
これができるようになると、英語のスピーキングで詰まる場面は確実に減っていきます。
まとめ|TOEIC高得点 話せない人がまずやるべきこと
- TOEIC高得点でも話せない原因は、語彙や文法ではない
- 日本語をそのまま英語にしようとすると止まる
- 真意を噛み砕いて英語を作る「リプロセシング」が鍵
- これは英語 スピーキング 勉強法の中でも、特に効果が高い
TOEICで高得点を取ったのに話せない、と感じているなら、次にやるべきことは「知識を増やすこと」ではありません。
すでに持っている英語を、どう使うか。
そこを意識するだけで、スピーキングは大きく変わります。
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