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ENGLISH LAB.代表の糸賀です。

TOEICは何点で卒業すべきかを知っておくことは重要です。

やめどきを知らず、TOEIC対策をずっと続けてもスピーキングは伸びません。

リスニングも、TOEIC対策だけを続けていても、これ以上はあまり伸びないでしょう。

TOEIC卒業後にすべきことも、本記事ではご紹介します。ぜひご覧ください。

TOEIC卒業は860点が1つの目安

TOEIC卒業は何点なのか?TOEICの「やめどき」を間違えてはいけない理由も含めて紹介する記事です。

「TOEICは何点取ったら卒業すべきか?」への1つの答えが、860点です。

TOEICの運営団体、「国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)」が公表しているTOEIC®スコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表では、860点以上は「Non-Nativeとしては十分なコミュニケーションができる」点数として示されています。

860点が「Non-Nativeとしては十分なコミュニケーションができる」スコアだとは思いません。

ですが、TOEICのやめどきとしては適切なスコアだと思います。

TOEIC860は英語の基礎ができている証

TOEICで860点を取れるということは、基本的な語彙や文法は身についているということです。

ビジネス文書も比較的スムーズに読める。リスニングでは相手が話していることはかなりわかる。でも、言いたいことが英語で言えない。

そんな状況の人が多いはずです。

「英語がすごくできる」という実感はないものの、基礎はある人でないと860点は取れません。

860点でTOEICをやめるべき理由

TOEIC卒業は何点なのか?TOEICの「やめどき」を間違えてはいけない理由も含めて紹介する記事です。

なぜ、TOEICは860点で卒業すべきか?

大多数の人が英語を勉強する理由は、英語で会話ができるようになることのはずです。

英語に限らず、外国語学習の一般的な目標は会話でしょう。

しかし、会話の前に、そもそも読み書きができない。

会話以前の基礎レベルの問題なので、「まずは基礎を固めよう」と考えます。

そういった考えでTOEICを受験している人が多いはずで、それ自体は間違いではなく、正しい選択です。

ですが、TOEICの点数が860点に達しているのに、なおTOEIC対策を続けることは、「会話ができるようになる」という本来の目標から外れた学習になってしまいます。

TOEICの勉強では、スピーキングとリスニング、すなわち英会話で必要な能力が伸びないためです。

TOEIC対策ではスピーキングは伸びない

TOEICにもスピーキングテストはあります。

ですが、社会的にまだ広く認知されていません。

一般的にTOEICと言えば、リスニングセクションとリーディングセクションで構成される、990点満点のテストのほうです。

圧倒的な社会的認知度を誇りますが、この990点満点のTOEICテスト対策のみを続けると、スピーキングは伸びません。

テストにスピーキングがないので当然です。

TOEIC600点くらいでしたら、インプットのための基礎学習としてTOEICは有効でしょう。

しかし、目安として860点以上取れているのであれば、スピーキングをはじめとしたアウトプットの要素も取り入れた学習に切り替えるべきです。

そうしなければ、英語で会話をするというゴールには到達できません。

TOEIC対策ではリスニングは伸びない

TOEICで860点以上を取れている場合、リスニングを鍛えるためにもTOEICは卒業すべきです。

TOEICのリスニング音声は、簡単すぎます。

外国人とビジネスなどで会話した経験がある人なら誰でも知っていますが、TOEICのリスニング音源より、リアルな英会話で聞く英語のほうが難易度は圧倒的に上です。

ですので、860点以上取れたら、TOEICのリスニング音源を使った学習はやめ、生の音源を使ったレベルの高いリスニング学習に切り替えるべきです。そのほうがリスニング力は伸びます。

では、TOEIC860を超えたら、どのような学習法に切り替えるべきなのでしょうか?

TOEICの次の学習をご紹介します。

【TOEIC860を超えたら】TOEICの次の学習

TOEIC卒業は何点なのか?TOEICの「やめどき」の見極めが重要な理由もご紹介する記事です。

スピーキングとリスニングの両面を鍛えるという目的のために、860点でTOEICは卒業すべきです。

TOEICを卒業した後、どのような学習をすべきかについて、スピーキングとリスニングの両面からご紹介します。

TOEIC卒業後のアウトプット学習

英語を話す、英語でアウトプットするためには、TOEICや大学受験の入試問題で試されるような「英語を日本語にする能力」より、「日本語を英語にする能力」を鍛えることが重要です。

「日本語を英語にする能力」を鍛えれば、自然とスピーキング力は上がっていきます。

日英変換の重要性については、「TOEIC900点以上でも話せない」を突破するその後の勉強法で記事にしています。

スピーキングを含むアウトプットを鍛える際に重要な考え方については、英会話に必要なのは「単語・文法の知識を『横断』する」力だで紹介しています。

また、スピーキングの具体的な学習法については、独学でも上達!英語中・上級者のためのスピーキング練習法をぜひ参考になさってください。

TOEIC卒業後のリスニング学習

続いて、TOEIC卒業後のリスニング学習についてです。

日本国内でもハイレベルなリスニング学習は、十分に可能です。

TOEIC卒業後に使うべきリスニング音声については、TOEIC800&900点台の上級者向けリスニング学習|誰でもできる練習法という記事でご紹介しています。

TOEICのような、ナレーターが受験者のために綺麗な発音で、丁寧に話してくれる場面は、実際のビジネスの現場ではほぼ無いと考えて良いでしょう。

常にレベルの高い音源を使ってリスニングを鍛えておくことは、リアルな英会話の場面で役に立ります。

ぜひ試してください。

TOEIC860点以上の生徒さんから頂く質問

私は日々、TOEIC860点以上のスコアを取得している生徒さんと、スピーキング強化のレッスンをしています。

今回は、860点以上のスコアホルダーから頂く質問をご紹介します。

「TOEIC860点と950点ではスピーキング力に大きく差があるのでは?」

これは、860点くらいの方に「TOEICに絞った勉強は卒業したほうがいいですよ」とお伝えすると、よく聞き返される質問です。

「そうは言っても、950点くらい取れる人なら、スピーキングも間違いなく上手だろう」と普通は想像します。

ですが、率直に申し上げて、860点の人と950点の人のスピーキング力を比較した場合、860点の人のほうが950点の人より上ということは珍しくありません。

これまで何人ものTOEIC高得点者とマンツーマンレッスンを重ねてきた経験から間違いありません。

スピーキング力に関しては、「950点の人が上手」というケースもありうるし、「860点の人のほうが上手」というケースもあります。

TOEICスコアが高得点になればなるほど、スピーキング力は点数で測れなくなるということです。

「目標となるテストがほしい。どのテストを目標すればよいか?」

テストがあるから頑張れるタイプの人はいます。

現在860点であれば、英検1級かVERSANTを目標にするのが良いと思います。

いずれにせよ、スピーキング力を測定するテストを含むものを選びましょう。

もちろん、990点満点のTOEICを受け続けるのもありです。

「TOEICは860点で卒業」というのは、「TOEICに的を絞った勉強を止めるべき」ということです。

TOEICの受験をやめるべきという意味ではありません。

転職などで役に立ったりもするので、TOEICは受け続けること自体には全く問題はないと思います。

より幅の広い、英語力そのものを引き上げる学習に取り組んだ結果、TOEICを受験したらスコアが上がってた、というのが理想です。

まとめ

TOEICは何点で卒業すべきか
  • TOEICは860点で卒業したほうが良い
  • TOEIC860点は英語の基礎ができている証拠
  • ただし、TOEIC対策ではスピーキングを伸ばせない
  • TOEICの勉強ではリスニングも伸ばせない
  • TOEIC860点を超えたらスピーキングを本格的に鍛えるべき
  • リスニングは本物の英語音声を使って鍛える

TOEICは860点で卒業し、スピーキングの強化と、よりハイレベルなリスニング強化にステップアップしましょう。