明治大学商学部の英語はどんな問題がでるのか?
2020年・2021年の英語の入試過去問を解いてみました。
本記事では問題の傾向や難易度などをご紹介します。
目次
【明治大学商学部 英語】 2021年・2020年の学部別入試過去問を解いてみた
過去問シリーズ第3弾は、明治大学商学部です。
明治大学商学部の英語は試験時間80分です。
赤本を使って時間を測り、2020年と2021年の英語過去問を改めて解いてみました。
以下、その結果です。
年度 | 正答数 / 問題数 | かかった時間 / 制限時間 |
2021年 | 46問 / 47問 | 61分47秒 / 80分 |
2020年 | 46問 / 46問 | 58分19秒 / 80分 |
2021年は長文の空所補充問題を1つ間違えました。全体的に難易度はまずまず高めです。
特に長文は、文字通り長く、解き終わるのに時間がかかります。受験生にとっても決して簡単ではないでしょう。2年分解いて正直疲れました。
きちんと英語を勉強してきた受験生が報われ、そうでない生徒は報われない、良質な入試問題というのが、やり終えた感想です。
それでは、明治大学商学部の英語の出題形式や傾向、注意点などを見ていきましょう。
英語の配点・試験時間・傾向・難易度
明治大学商学部の学部別入試、基本情報です。
- 試験時間80分
- 150点満点
- マークシート法による選択式と記述式の併用
- 記述は単語を書く程度、いわゆる英作文はなし
- 4つの大問で構成
- 大問1は文法・語彙問題の空所補充で、特に難易度は高くない
- 大問2は2020年度が会話文、2021年度がエッセーを読んだ上での空所補充問題、特に難しくない
- 大問3と大問4は長文読解問題
- 長文問題は2つとも文章がとても長く、大問2の3~4倍ある
- 長文は2つとも空所補充、同意表現、内容説明、内容真偽問題が出題される
- 長文は語彙の知識が問われるものもあるが、基本的には前後の文脈から正解を判断するものが多い
明治大学商学部の学部別入試は、英語4技能試験利用方式ではない学部別方式だと、①外国語(英語他)、②選択(日本史、世界史、地理、政治・経済、数学から1科目選択)、③国語という構成です。
3科目、計350点満点です。
配点は英語が150点満点、その他の2科目が100点満点です。
英語の配点が他の2科目より高いため、英語を落とすと合否に大きく響きます。英語を落とさないことが重要です。
時間配分が重要
80分の試験時間は受験生にとってはギリギリでしょう。5分残して終えることができれば大成功です。
大問3と4の長文読解問題は、文章が非常に長く時間がかかるため時間配分には注意が必要です。
大問1は大学受験によくある文法・語彙問題で難易度は高くなく、ターゲットなど市販の単語・熟語帳と文法・語法問題集が完ぺきに頭に入っていれば合格点は取れるでしょう。時間もかかりません。
大問1と大問2を15分~20分程度で終わらせ、その他の時間はすべて長文に充てましょう。
人によって長文を解き終える時間はバラバラだと思いますので、高校3年生の秋にでも過去問を1度だけ解いてみて、どの程度時間がかかるか体感しておくのが良いでしょう。
長文の解き方も重要
長文の解き方ですが、「長文をすべて読み終わってからはじめて問題を解く」という解答スタイルは絶対NGです。
そうではなく、長文を2, 3段落ずつ読み、文中に空欄や下線が登場したら、その度に該当箇所を問う問題を読んで解答するという手法で長文読解問題にはのぞむべきです。全文を読んで内容を覚えていられるほど甘い問題ではありません。
長文の最後に必ず出題される内容真偽問題には特徴があり、紛らわしい選択肢がきわめて少ないです。4つの選択肢があり、うち3つは「明らかに不正解でしょ」と瞬時にわかるものが多いということです。普通に長文を読めていればスムーズに解けます。
ですので、長文をきちんと読めるようになることを目指しましょう。
学部別入試の合格最低点は何割?倍率は?
明治大学商学部、学部別入試(一般選抜方式)の合格最低点です(英語4技能試験利用方法は除きます)。
▪ 2021年 合格最低点
方式 | 満点(3科目) | 合格最低点(得点率) | 倍率 |
学部別方式 | 350点 | 217点(62.0%) | 5.0倍 |
▪ 2020年度 合格最低点
方式 | 満点(3科目) | 合格最低点(得点率) | 倍率 |
一般選抜方式 | 350点 | 253点(72.3%) | 5.4倍 |
2020年は合格最低点が高めでした。
上述の通り、英語が150点満点と配点が他の2科目より高いため、明治商学部を志望する受験生は英語で得点を稼げるよう万全の準備をしておきたいところです。
英語がすでに得意科目という受験生は有利です。
明治商学部の英語は長文読解問題が難しい
まとめです。
- 難易度は大問によって大きく異なる、全体的にはまずまず高い
- 4つの大問のうち最初の2つは難しくない
- 後半の大問2つ(長文読解問題)は受験生にとっては難しいはず
- 時間配分がカギ
- 長文問題は「長文をすべて読み終わってから問題を解く」スタイルは絶対NG
明治大学商学部の学部別入試を受験される皆さんの参考になれば嬉しいです。
過去問シリーズは他大学・学部編もぜひご覧ください。
受験生の皆さん、厳しい時期もあると思いますが、悔いが残らないよう最後までがんばってください!