慶応大学理工学部の英語はどんな問題が出るのか?
2020~2022年の英語の入試過去問を解きました。
本記事では問題傾向や難易度などをご紹介します。
目次
【慶応大学理工学部の英語】2022年, 2021年, 2020年の過去問を解いてみた
過去問シリーズ第7弾は、慶応大学理工学部の英語です。
2020~2022年までの英語の過去問3年分を赤本を使いきちんと時間を測って解きました。
以下、その結果です。
年度 | 正答数 / 問題数 | かかった時間 / 制限時間 |
2022年 | 58問 / 60問 | 63分07秒 / 90分 |
2021年 | 51問 / 60問 | 59分28秒 / 90分 |
2020年 | 56問 / 58問 | 54分06秒 / 90分 |
問題の難易度はまずまず高めです。
年度によって難易度にかなり違いがあり、20年や22年と比べると、21年の英語は受験生にとって難しかったはずです。
それでは、慶応大学理工学部の出題形式や傾向などを見ていきましょう。
【慶応理工の英語】配点や形式等の基本情報&難易度
以下、慶応理工英語の入試問題、基本情報です。
- 試験時間は90分
- 150点満点
- 2022年と2021年は完全マークシート方式(記述なし)、2020年は大半がマークシートで一部記述式あり
- 2020年の記述式も単語を書く程度で英作文などはなし
- 2020年と2021年は大問4つ、2022年は5つで構成
- 大問1, 2は毎年長文読解問題(700語~900語程度)
- 会話文が毎年大問1つ出題
- 2020年と2021年は発音問題も出題されたが、ごくわずかな小問
科目と配点は、①英語(150点)②数学(150点)③物理(100点)④化学(100点)の4科目で計500点満点です。
英語は全体の3割を占めます。
難易度や問題の特徴
上述のとおり年度により問題の難易度が異なります。2021年は非常に難しいものでした。
特に2021年の最後の大問は、文法語彙問題と見せかけて物理・化学の知識を問う非常に難易度が高いもので、取れなくても仕方ありません。
2021年が例外で2020年や2022年の難易度が標準だとすれば、全体的な難易度は確かに高いものの、単語・熟語・文法語法・長文といった基礎をしっかり押さえてきた受験生が恐れるほどの難易度ではありません。
最初の2つの大問である長文読解問題は、毎年大問2のほうが理解しやすく大問1より難易度が低いというのは3年間同じです。
小問も含め問題によって難易度に落差があり、取れるところでしっかり得点を稼ぐ意識が大切です。
慶応理工は幅広く正確な語彙力が問われることも特徴の1つです。
語彙力強化は非常に重要で、単語帳の単語は派生語にも目を通り、長文問題集に出てきた知らない単語もどんどん覚えましょう。
時間配分
あまり時間的にきついと感じることはないと思います。
時間配分については最初の大問2つ(長文)に全体の6割強を使うイメージです。
とはいえ大問3以降も楽なわけではありませんので、過去問を解く中で自分にとってベストな時間配分を探してください。
慶応理工の英語は、早稲田理工の英語に比べれば問題難易度は下、東工大の英語に比べれば時間的余裕があるというのがごく普通の感想だと思います。
慶応理工の合格最低点&実質倍率
2022年~2018年の慶応大学理工学部、合格最低点と実質倍率です。
▪ 2022年~2018年度 合格最低点&実質倍率
年度 | 満点(4科目) | 合格最低点 | 実質倍率 |
2022年 | 500点 | 340点 | 3.0倍 |
2021年 | 500点 | 266点 | 3.0倍 |
2020年 | 500点 | 309点 | 3.1倍 |
2019年 | 500点 | 280点 | 3.4倍 |
2018年 | 500点 | 260点 | 3.4倍 |
過去5年は実質倍率は3.0~3.4倍で推移しています。2021年と2022年の合格最低点の差が目立ちます。
7割取れれば合格ほぼ確実ですが、2021年のように問題が難しい場合でもひるまず、最後まで諦めない姿勢がカギになりそうです。
まとめ
まとめです。
- 難易度は年度や問題によって差がある
- 全体的には高めの難易度だが問題難易度は早稲田理工のほうが上、時間は東工大のほうが厳しい
- 語彙力を徹底強化すべし
- 問題が難しくても最後まで諦めてはいけない
以上、慶応大学理工学部を受験される皆さんの参考になれば幸いです。
他の過去問シリーズもぜひご覧ください。
受験生の皆さん、受験まで残りわずかですが、悔いが残らないよう最後までがんばってください!